県建築文化賞「ゆずの花」(北川村) CLT使用 独創性評価|高知新聞

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県建築文化賞「ゆずの花」(北川村) CLT使用 独創性評価

(2019.11.14 08:40)

屋根材にCLTを組み合わせた開放的な空間が広がる「ゆずの花」(写真はいずれも北川村野友甲)

 地域と環境に根差した県内の建築物を表彰する「第6回県建築文化賞」で、最優秀に当たる県知事賞に安芸郡北川村野友甲の小規模多機能施設「ゆずの花」が選ばれた。CLT(直交集成板)を屋根材とした独創性などが高く評価された。
 
 木造平屋の「ゆずの花」は、2棟が廊下でつながり、延べ床面積443平方メートル。災害時などに村民が短期滞在できるよう、村が建設費1億9600万円を投じて3月に完成、7月開所した。和室2、洋室3の計5室で宿泊できる。高知市の艸(そう)建築工房が設計・監理し、安芸郡田野町の柴原建設が施工した。
外観が周辺の風景に調和していることも評価された
 
 多目的スペースがある棟の屋根材は、長さ7メートルほどのCLT材を、角度を変えて交互にかみ合わせたもの。柱のない開放的な空間が広がっており、村民らが日常的に集う場としても活用されている。
 
 同賞実行委員会事務局によると、CLTの使い方や周囲の景観に溶け込む外観が「実験的でありながら、丁寧で広い視点による検討が重ねられている」などと評価された。「ゆずの花」は、審査会場の一般入場者の投票で選ばれる県民審査賞にも輝いた。
 
 県建築文化賞は、県建築士会など5団体でつくる実行委が2年に1度表彰。今回は2015年9月以降の4年間に県内で完成した建築を対象にしており、16点の応募があった。表彰式は16日午後1時半から高知市本町5丁目の高知会館で行われ、受賞作品の発表会や記念講演会がある。
 
 また今回、「職人賞」を新設し、表具や左官、板金などの7人が選ばれた。(北原省吾)
 
 知事賞以外の各賞は次の通り。
 
 優秀賞=竹林寺本坊・庫裏(高知市)、県立林業大学校(香美市)
 木造文化賞=なまこ壁を持つ町屋住宅(須崎市)
 新人賞=該当なし

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