【ながら運転厳罰】重く受け止め安全実現を|高知新聞

高知市

▼高知のニュース

社説

【ながら運転厳罰】重く受け止め安全実現を

(2019.09.16 08:00)

 信号待ちの車でスマートフォンを操作したり、電話をしながらハンドルを切ったりしているドライバーを見掛けることがある。
 危険なのは当然だ。実際にそんな車にひやりとさせられた経験がある人もいることだろう。
 いわゆる「ながら運転」が12月1日から厳罰化されることになった。政府が改正道交法の施行令を閣議決定した。
 違反点数が3倍になり、反則金も最大で3倍以上になる。懲役刑も重くした。
 「ながら運転」は携帯電話の普及に伴い、20年前に罰則化。啓発も続けられてきたはずだ。スマホの利用が拡大したとはいえ、いまこれほど厳罰化しなければならない事態は重く受け止める必要がある。
 安全な運転、安全な車社会の実現に向け、改めて意識を高める機会にしたい。
 改正施行令は、運転中の携帯電話の通話や画面を注視する「保持」について、違反の点数を1点から3点に引き上げる。
 反則金も大型車が7千円から2万5千円に、普通車と二輪車がいずれも6千円からそれぞれ1万8千円と1万5千円に増える。原付車は5千円が1万2千円に変更される。
 通話や注視により「交通の危険」を生じさせた場合は、違反の点数が2点から6点になる。直ちに刑事手続きの対象となり、「1年以下の懲役または30万円以下の罰金」が科せられる。
 厳罰化するのは重大な事故が後を絶たないからだ。
 2016年、愛知県でスマホ向けゲーム「ポケモンGO(ゴー)」をしながら運転していた男のトラックが小学生をはねて死亡させた。昨年も新潟県で、スマホで漫画を読みながら運転していた男の車がバイクに衝突し、女性が死亡した。
 警察庁の集計によると、携帯端末やカーナビなどの使用による事故は昨年、全国で2790件に上った。うち死亡事故は42件。いずれも10年前の2倍を超えた。
 厳罰化を求める声が強まり、そのための改正道交法がことし5月に成立したのも無理はない。
 スマホや「ガラケー」と呼ばれる携帯電話を含め、大半の人が通信端末を所有する時代だ。カーナビも多くの車が装備している。
 事故に歯止めがかからないのは、運転中に操作しないという基本的なマナーがいまだ徹底されていないからというしかない。ドライバーの意識向上が急がれる。
 危険な運転では「あおり運転」も社会問題になっている。
 17年、神奈川県の東名高速道路で無理やり停車させられた夫婦がトラックに追突されて死亡。ことしに入っても過激な事例が相次いでいる。政府は「あおり運転」も規制や罰則強化を検討中だ。
 車を安全に利用していくために、私たちの社会が議論し、取り組むべきことはまだまだ多い。

カテゴリ

社説

▼特集

▼アクセスランキング

01.

【動画】台風19号で高波 高知県内防波堤に破壊被害相次ぐ 国道通行止めも

02.

夕焼け幻想的に 高知市

03.

台風で大規模停電 高知では?四電「千葉並み可能性低い」電柱に独自補強

04.

【秋季四国高校野球高知県予選】第6日 岡豊、中央 四国へ きょう決勝

05.

高知市鏡川に流出の車4台撤去 2台は2キロ下流にも

実績7000件超!見本掲載1400超!大手も利用。わかりやすい専門独自の体制 www.aaa-bbb.com