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県内高校で英語検定に悲鳴 大学入学共通テストの全体像見えず

(2019.08.24 08:35)

夏休みに英語の補習を受ける高校2年生。GTEC対策もしていた(高知市内の県立高校)
英検の9月予約に焦り
 大学入試センター試験の後継の「大学入学共通テスト」(現在の高校2年以下が対象)に導入される英語の民間検定試験をめぐり、高知県内の高校から不満が噴出している。来年4月に始まる検定の試験日程や会場、大学による成績の活用方法などの全体像が明らかになっていないからだ。混乱が続く中で7種類ある検定の一つ「英検」は、受験予約を9月に受け付けると発表。受験生は情報不足のまま受験予約金の払い込みを迫られている格好だ。学校現場からは憤りの声が聞かれる。 

 英語の民間検定試験は大学入試センターが認定した7種類。受験生は4月から12月の間に最大2回受けることができ、大学に成績を提出する。各大学は成績を出願資格などに活用する。

 各試験の実施団体や県内の高校によると、県内で受験できるのは現時点で英検とGTECの2種類しかない。いずれも具体的な会場は未定で、英検は試験日も決まっていない。また大学によっては、検定試験の結果をどのように活用するのか明らかにしていないところもある。

 日本英語検定協会は7月2日、英検の受験希望者は「予約申し込み」「本申し込み」と段階を踏んで申し込む▽予約申し込み段階で3千円が必要、返金はしない―などとする実施概要を発表。混乱に拍車を掛けた。

 受験生にとっては希望の進路を固めた上で日程や会場、出題傾向などを比較、吟味し、受験する試験を決めるのが当然の流れだが、情報がそろわない中、受験の判断を迫られることになった。

 高知西高校の竹村謙校長は「本来なら高2の今ごろから進路についてしっかり悩み始め、3学期ぐらいまでに固めていく。今回、すごく早く決めなければいけない」と話す。

 高知西高校は入試日程が早い推薦入試などを受ける可能性がある生徒には英検の申し込みを勧める方針。竹村校長は「後で『英検を受けたかった』となっても困る。予約金は返ってこないので、生徒に不必要な金銭負担がかかることもあり得る」と表情を曇らせた。

 土佐高校の小村彰校長も「情報が少なすぎる。9月はもうすぐで焦っている」と憤る。「どの検定を生徒に受けさせるか、どう指導をしていいか学校として決めかねている。自分たちで情報を集めているが無理がある。大学入試センターからは、ちっとも情報が出てこない」

 追手前高校は2年生全員に、どの検定試験をいつごろ受けるか夏休み中にプランを立てるよう指導したという。追手前高校や他の教育関係者からは「こんなに決まっていない状態で、運営に不備なく試験ができるのか」「民間検定を導入する理由が分からない。被害者は生徒。かわいそう」との声が漏れた。

 試験開始まで7カ月余り。文部科学省・大学入試室の担当者は「各実施団体に任せていることもあり、各試験の情報が不足しているのが混乱の大きな要因。各団体の最新の情報を取りまとめて8月中に公表したい」とした。(石丸静香)

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