高知龍馬マラソンの医師ランナーたちが救命リレー「完走より命」|高知新聞

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高知龍馬マラソンの医師ランナーたちが救命リレー「完走より命」

(2016.02.15 10:39)

男性ランナーが倒れ騒然とするコース(14日午前、高知県南国市十市)
 2月14日の「高知龍馬マラソン2016」ではレース中に倒れ心肺停止状態となった男性が、ランナーとして近くを走っていた医師や救急救命士、看護師らの行動によって一命をとりとめた。救護に当たった医師らはレースの棄権を余儀なくされたものの、「完走するより命が助かったことがうれしい」と話している。

 午前10時40分ごろ、12~13キロ付近の南国市十市。60代の男性ランナー=高知市=が突然倒れた。

 そばを走っていた女性ランナーがすぐに駆け寄る。看護師だという。

 男性の後方を走っていた高知市の近森病院脳神経外科の医師、西本陽央(よう)さん(36)も異変に気付いた。西本さんが確認すると、呼吸音は出ているが脈はなく、瞳孔も開いていた。心肺停止状態だった。

 周辺は騒然とした。

 脚を緩め、遠巻きに眺めるランナーたち。その中からゼッケンを着けた人たちが「手伝います」と次々に歩み寄った。

 記者の目前で、懸命の救護活動が続く。

 愛媛県伊予市の看護師、高内淑恵さん(39)は「非常に緊迫して、待てない状態だと感じた」と足を止めた。大阪大学消化器科の医師、勝山晋亮(しんすけ)さん(38)も加わり心臓マッサージを始める。

 そこに救急救命士ランナーが2人加わった。高岡郡四万十町の四万十清流消防署の谷脇康平さん(30)と土佐市消防署の山崎武彦さん(37)。

 近森病院の西本さんが「1分くらいで交代していこう」と言い、5人ほどが交代で10分以上のマッサージを続けた。

 マッサージを続けていると、開いていた瞳孔が戻った。高知県警の白バイ隊員が緊急走行で取りに行っていたAED(自動体外式除細動器)が届く。

 稼働させると、男性の自発呼吸が戻った。

 大会事務局などによると、男性は高知市内の病院に搬送された。約1カ月の入院が必要になる可能性はあるものの、命に別条はないという。病院側は「倒れた直後の措置が的確だった」と家族に話したという。

 救命士の谷脇さんが「知識のある医師や看護師の処置が先にあって、うまくいった」と振り返れば、医師の西本さんは「名前も聞かなかったですが、経験のある方ばかりで、病院の処置室のように対応できた」と話す。

 15分ほど現場にいた2人の医師、2人の救急救命士は救護に時間を費やしたため、時間制限にかかり、棄権せざるを得なかった。ほかにもその場で手助けしながら、名前も告げずにレースを去った人がいるという。

 もちろん、取材班が名前を確認できたランナーたちは全員、棄権を残念とは思っておらず、「当然のことをしたまで」と口をそろえた。

 大阪大学消化器科の医師、勝山さんは歯切れ良かった。

 「完走するよりも人の役に立てたことがうれしい。完走なんて来年でいいんですよ。また高知に来ます」


救急搬送は10人

 大会事務局によると、レース中、20~60代の10選手が脱水症状や熱中症などの疑いで病院に救急搬送された。そのうち2人が一時、心肺停止状態だったが、AEDを使うなどしていずれも自発呼吸や意識が回復し、命に別条はないという。

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