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鍋島(山田高出)日本選手権1万V 今秋世界陸上へ

(2019.05.20 08:49)

陸上の日本選手権女子1万メートルで優勝し、笑顔を見せる鍋島莉奈(ヤンマースタジアム長居)
 陸上の日本選手権女子1万メートルが19日、大阪府のヤンマースタジアム長居で行われ、須崎市出身の鍋島莉奈(日本郵政グループ=山田高出)が、31分44秒02で初優勝した。鍋島は9月末からドーハで開かれる世界陸上の参加標準記録を昨年12月に突破しており、今回の優勝で出場が内定した。

 午後7時半にスタートしたレースは序盤、ややスローペースで進んだ。鍋島は先頭集団に付くと、ラスト1周でスパート。一気に首位に立つと追いすがる鈴木亜由子(日本郵政グループ)らを振り切り、トップでゴールした。

 鍋島は2017、18年の日本選手権5000メートルを2連覇。今回の栄冠で、県勢女子で初めて3年連続の優勝を果たした。

【女子1万メートル】力走する(手前から)優勝した鍋島莉奈、2位の鈴木亜由子、3位の新谷仁美(ヤンマースタジアム長居)
鍋島 ラスト勝負成功 1万V「トラックの女王」

 400メートルトラックを25周する1万メートル。ラスト1周で鍋島(日本郵政グループ=山田高出)が一気に飛び出した。ぐんぐんとスピードを上げ、日本のトップランナーである同僚の鈴木(日本郵政グループ)や新谷(NIKETTC)を引き離していく。派手なガッツポーズこそなかったが、1万メートルの世界選手権代表を手中にし、名実ともに鍋島が、日本の「トラックの女王」に躍り出たゴールシーンだった。

 実業団入りしてから、鍋島の主戦場は5000メートル。持ち味のスピードをフルに生かして、日本選手権を連覇している。ただ、長い距離が苦手な訳ではない。鹿屋体育大学時代、インカレで連覇した種目は1万メートル。この時も狙い通りのラストスパートで勝利した。昨年12月の記録会では自己ベストを大幅に更新し、世界選手権の参加標準記録(31分50秒)を突破。満を持して、初の日本選手権1万メートルに臨んだ。

 レースは序盤、ややスローペースで進んだ。3000メートル付近で、しびれを切らしたように新谷がスッと前に出る。2013年世界選手権5位入賞の実力者の「ふるい落とし」にもしっかり対処。レースは新谷、鈴木との3人の争いになった。

 ジリジリとした周回走が続いたが、鍋島は「(誰が前に出ても)しっかり反応していこう」と冷静だった。残りの周回表示が1周ずつ減るたびに、鍋島が得意とするラスト勝負の状況が整いつつあった。残り1周のホームストレートで大外に出ると、一気に2人を置き去りにした。

 東京五輪を控え、女子長距離界はマラソンでの出場権獲得を目指すランナーが多く、トラックの代表争いも混沌(こんとん)としている。その中で、鍋島は「マラソンは見る方がいい」とトラックに専念する。

 迷いなく競技に打ち込む性格は、山田高時代から培われてきた。この日もスタンドで見守った恩師の永田監督は「どんな状況でも地道に続けたからこそ。見ていて胸が詰まる」と喜んだ。

 来月には3連覇が懸かる、5000メートルの日本選手権も控える。もう一枚の世界選手権切符の獲得も目指し、鍋島の挑戦は続いていく。(吉川博之)

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