高知自動車道の「立川橋」爪痕無残 高速バスは一部再開|高知新聞

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高知自動車道の「立川橋」爪痕無残 高速バスは一部再開

(2018.07.09 14:43)

大規模な土砂崩れが発生し、高知自動車道上り線の立川橋を押し流した現場。急傾斜地のすぐそばを高速道が通っていた状況が分かる(8日午後6時ごろ、大豊町立川上名=都築安和さんがドローンで撮影)
 山が溶け崩れ、高速道路をのみ込んでいる。記録的な大雨による土砂崩れで押し流された高知自動車道の橋梁(きょうりょう)「立川橋」(長岡郡大豊町立川上名(かみみょう))付近の上空写真。地元の男性が7月8日、小型無人機「ドローン」で撮影した。自然の猛威が、人間に見せつける「爪痕」。ただぼうぜんと眺めるほかない。

 大豊町穴内で農業や宿泊業を営む都築安和さん(57)が8日午後6時ごろ、県道川之江大豊線の上空から10枚撮影した。写真からは、急傾斜地のすぐそばを高速道が通っていた状況や、崩落現場のすぐ脇に人家があったことが分かる。その人家に一人で暮らし、7日昼に救出された小川貞子さん(76)は7日午前3時前、10分ほど続くごう音を聞いたという。「今でも頭がぐわんぐわんする。高速道路が落ちるとは、まさか思わんかった」

 写真を見た高知大学防災推進センター長の笹原克夫教授(地盤工学)は「高さ50メートル以上崩れており、山崩れの土砂が1万立方メートルを超える可能性もある」と推測。崩落のさらに上部に地滑りでできた地形があるといい、「地滑り地形の末端部分が崩れている」。

 岐阜大学客員教授の上野将司さん(71)=さいたま市=は大豊町境の香美市で46年前に起きた「繁藤災害」を思い出し、「崩落の規模、崩れた形状、位置関係が似ている。例えるなら、崩落した高速道がある辺りに(土砂にのまれた)集落があり、国鉄が走っていた」。

 高知道の建設にも携わった上野さんは「橋の高さが10メートル以上あれば山の土砂は橋桁の下をくぐってくれるので大丈夫だというのが、専門家の共通認識だったのだが…」と話した。

 立川橋(全長63・5メートル、幅9・25メートル)は2007年12月の完成。2車線だった高知道の4車線化に伴って現在の下り線の山側に新設され、2008年3月から供用が始まった。

 西日本高速道路は6日午後から通行止めにしている川之江東―大豊間の他の橋梁などの安全性を調査中。立川橋付近の復旧のめどは立っていない。

高知道は橋崩落で迂回 高知―高松2時間20分
 大雨で6日から大部分が通行止めになっていた高知自動車道は8日午後までに、大豊―川之江東を除く区間で規制が解除された。県によると、高知―高松西は国道32号と徳島自動車道(井川池田―川之江東)経由で迂回(うかい)すれば約2時間20分で通行できる=地図参照。

 高知駅発着の高速バスは9日午前から迂回路を使い、運転を一部再開した。

 9日正午時点で、JR四国は土讃線の特急列車と、高知県内の普通列車の運転を見合わせている。土佐くろしお鉄道の普通列車は9日の始発から運行を再開した。

 県内の公立小中学校と高校は9日、高知東高校、追手前高校、伊野商業高校、須崎工業高校、高知商業高校の5高校が休校となった。(高知新聞取材班)

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