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【南北会談合意】非核化の意思は確かか

(2018.03.08 08:00)

 韓国と北朝鮮は4月末に南北首脳会談を板門店(パンムンジョム)で実施することで合意した。2007年以来、11年ぶり3回目になる。同時に、北朝鮮は非核化問題で米国との対話の用意があるとも表明した。
 2月の韓国・平昌(ピョンチャン)冬季五輪を機に急展開する南北融和路線の加速に抱き合わせるようにして、金正恩(キムジョンウン)政権が米国に対話の秋波を仕掛けてきた格好だ。
 北朝鮮に対する軍事的脅威が解消され、体制の安全が保証されるなら核を保有する理由がない―。訪朝した韓国特使団に正恩氏がそう話したという。米朝の関係正常化への交渉意思も示した。
 国際社会の警告を無視し、北朝鮮は米国向けとして核・ミサイル開発を強行し続けてきた。激しくののしり合ってきた米国に譲歩したかのような急変だ。
 非核化のための対話とその進展は歓迎すべきだ。だが、北朝鮮はこれまでも核放棄の国際合意をことごとくほごにしてきた経緯がある。真意はどこにあるのか。疑念を抱かざるを得ない。
 正恩氏が妹で朝鮮労働党第1副部長の金与正(キムヨジョン)氏を韓国に派遣したことへの答礼として、韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領が送った特使団を金氏は笑顔で歓待した。南北首脳間のホットライン設置で合意し、北朝鮮は韓国を兵器攻撃しないと確約した。
 韓国は朝鮮半島の軍事的緊張を和らげ、米朝対話につなげたい思惑がある。一方で、北朝鮮には韓国を引き寄せて仲介役に仕立て、米国との交渉を主導しようとする、したたかな政略をうかがわせる。
 国連安全保障理事会の経済制裁決議による国際包囲網や米国の軍事的圧力が、北朝鮮を現実的に締め付け始めているとされる。そうした国際制裁の緩和や韓国からの支援を引き出す狙いもあろう。
 金政権は2013年に「朝鮮半島の非核化は金日成(キムイルソン)主席と金正日(キムジョンイル)総書記の遺訓」と言明している。米国に投げ掛けた非核化交渉カードは国内向きには矛盾せず、政権の求心力も維持できると踏んだのだろう。
 北朝鮮は核・ミサイル実験の凍結の意思も示した。半面、昨年11月には「国家核戦力完成」を宣言している。実験凍結や開発停止と「核の放棄」は全く違う。日米が対話の前提条件とする非核化の約束とは意味合いが異なる。
 トランプ米大統領は北朝鮮の姿勢転換を評価しながらも、政権内には不信が根強い。核凍結と見返りの重油提供などを約束した1994年の米朝枠組み合意や、2005年の6カ国協議共同声明を全て裏切られてきた苦い過去がある。
 北朝鮮への圧力路線を取る日本も冷静なかじ取りを要する局面だ。置き去りにされないよう、日米韓の結束を固めていきたい。
 不可逆的で、かつ持続的な査察・検証が可能な核放棄の確約を導き出せるのか。まずは、金政権の本心を見定めたい。

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