アーカイブ
500人の村がゆく
高知県大川村は人口五百九人(2006年11月30日時点)。離島を除いて人口最少の自治体だ。高知新聞の石井研記者は、2006年5月から大川村役場で働いた。彼の目を通して見える山村の実像を、1年間にわたってお送りする。
61記事
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500人の村がゆく
高知県大川村は人口五百九人(2006年11月30日時点)。離島を除いて人口最少の自治体だ。高知新聞の石井研記者は、2006年5月から大川村役場で働いた。彼の目を通して見える山村の実像を、1年間にわたってお送りする。
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Vol.51
500人の村がゆく(51) 外材8割、おかしい思わん?
雨に打たれ作業する和田茂昭さん。昨春、隣の斜面で作業中に木が崩れ、左脚を骨折した。命を拾った(大川村大北川) 泥の斜面を抜けると視界が広がり、濃霧にハゲ山が浮かんだ。 息を上げ、てっぺんまで登り切った...
Vol.52
500人の村がゆく(52) 名産黒牛、4戸の組合
謝肉祭の丸焼きの準備。名産の大川牛は高齢化などで岐路(大川村朝谷) 「じいちゃん、もう餌、つけとらんのよ。体しんどうて」 夕暮れ。井野川の牛小屋を訪れると、「牛飼い」の近藤岩男さん(89)の若嫁さんが...
Vol.53
500人の村がゆく(53) 産業おこさないかん
はちきん地鶏の飼育小屋。「温度管理も大変」と近藤政徳さん(大川村朝谷) 正月、高知市の競馬場。ふるさとむら公社のマサノリさんが息子さんを連れ、「土佐はちきん地鶏」をくしで焼いて売っていた。一本二百五十...
Vol.54
500人の村がゆく(54) 81歳医師を村に招く?
深山に開かれた段々畑に雪。「山仕事、どればあ、えずいもんか…」(大川村井野川) 「マンカイさんに来てもらうしかない。八十一歳じゃが」 村長の合田司郎さんは考えた。ベテラン医師のマンカイさんは自身のかか...
Vol.55
500人の村がゆく(55) 医者探しの苦い記憶
一軒家につながる山道にタケノコ。何人の医師が行き交ったのかと、ふと足を止めた(大川村内) 村の「医者探し」は難渋の歴史だった。 日本人医師のあてがなく、韓国ソウル市の開業医を招いたのは昭和四十九年二月...
Vol.56
500人の村がゆく(56) 変えられゆく診療所
山道をはうように上って診療所へ(大川村内) 二月十五日。高知県は大川村診療所への専属医師の張り付けを今春からやめ、本山町立嶺北中央病院との兼任で医師を送ることとし、当該団体の合意を得た。 その上で県は...
Vol.57
500人の村がゆく(57=終) 疲弊し切ったと書け
渇水期の早明浦ダム湖。「ダム建設反対のとりで」だった旧役場の屋根が少し見える(大川村船戸) 再び役場の二階から。資料をめくる。 村の当初予算八億三千九百万円。自前の村税収入、六千二百万円。国、県から来...
Vol.58
『追伸 500人の村がゆく』(上) 世代をユズルというて
山道を帰る。自分と子の国保料だけで年27万円。加えて「後期高齢者」。年々、苦しさが募る(大川村下切) ここはどこだ。葉を踏み、空の見えない山道を歩く。道からしみ出る水、遠くで鳥の声。世界に自分一人、と...
Vol.59
『追伸 500人の村がゆく』(中) 帰って来る若者がいる
一人暮らしの家に帰る和田さん。周囲に家は一軒もない。左手には早明浦ダム湖(大川村中切) 「働かしてやぁって電話したら、おお、き(来)いやって」 和田朋久さん(32)は村の森林組合勤務。「うぅーん」とほ...
Vol.60
『追伸 500人の村がゆく』(下) 静かーに、山が見よらいの
テル子さんの家に向かう力代さん。この5、6月は畑仕事に週2回通っている(大川村上小南川) 「山の女」が登っている。山中力代さん(81)。おばのテル子さん(91)の家まで片道二時間。がけ道を進んでいる。...
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1ヶ月
高知市でコンビニ強盗 刃物で脅し10万円奪って逃走
霧の四万十川を熊切あさ美さんら936人疾走 四万十町で桜マラソン 高知県
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高知のデジタル地域通貨「ジモッペイ」スタート 県内33市町村1400店超でキャッシュレス決済