アーカイブ
500人の村がゆく
高知県大川村は人口五百九人(2006年11月30日時点)。離島を除いて人口最少の自治体だ。高知新聞の石井研記者は、2006年5月から大川村役場で働いた。彼の目を通して見える山村の実像を、1年間にわたってお送りする。
61記事
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500人の村がゆく
高知県大川村は人口五百九人(2006年11月30日時点)。離島を除いて人口最少の自治体だ。高知新聞の石井研記者は、2006年5月から大川村役場で働いた。彼の目を通して見える山村の実像を、1年間にわたってお送りする。
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Vol.21
500人の村がゆく(21) 「お宝」のそばで
代々伝わる鉄釜。「こうやって昔はいろりでつっていた」と巌さんと寿美子さん(大川村井野川) 高知県土佐郡大川村井野川の筒井巌=いわお=さん(90)は、中国兵が撃ち出すトウキビを炒(い)ったような銃弾の音...
Vol.22
500人の村がゆく(22) 焼き畑でもえいやか
ダム湖を望みビールを飲む(大川村小松)第3部 夏、大川 居酒屋に似せて造った寄り合い所。入り口には赤ちょうちん。 「暑いのう。(隣町の)本山は三八度、日本一暑かったいうぜえ」 高知県土佐郡大川村小松。...
Vol.23
500人の村がゆく(23) ぽりぽり、選挙前夜
焼いたマムシを食べる(大川村小松) 高知県土佐郡大川村小松。崖(がけ)の上にある集い所、「ようやんハウス」。登ってきた村人が炭火をおこし、いろりで芋や肉を焼く。 「大川で猟師の学校やろやあ。名誉顧問は...
Vol.24
500人の村がゆく(24) 指折り命がけの一票
立ちはだかった土砂崩れ(大川村小麦畝) 投票所に一番に訪れたのは、林業作業員のヨリアキさん(74)だった。 参議院選挙投票日の朝、七月二十九日。高知県大川村小麦畝(こむぎうね)のヨリアキさんは、朝六時...
Vol.25
500人の村がゆく(25) ツエ、かや、古里
かやぶきが残る「ツエ」の家(大川村小麦畝) 高知県大川村小麦畝。アップダウンのきつい間道を二十分歩くと、東南アジアの草ぶきのような、大きな古家が現れた。 ぽこぽこと水の音。シュロの木。短く刈られた雑草...
Vol.26
500人の村がゆく(26) 静かなり山の投票所
誰も来ない午後の投票所(大川村白滝) 「もうだれも来んねえ。投票は終わりじゃねえ」 七月二十九日、参議院選挙投票日の午後。いずれも山奥にある高知県大川村の各投票所に、とろんとした午睡のような長い時間が...
Vol.27
500人の村がゆく(27) 時を止めた学校で
閉校当時のまま残る行事表(大川村の旧大薮小学校) ジュンさん(34)が高知県大川村の大薮小学校に入ったとき、上級生はヤッチャン、由佳ちゃん、ノリ君の三人だった。 翌年、翌々年とヤッチャン、由佳ちゃんが...
Vol.28
500人の村がゆく(28) 女房が、ことうてね
運搬機の横で休憩する筒井さん(大川村下切) 高知県大川村下切(したぎり)のがけ道の奥。台風5号が近づいた早朝、筒井義行さん(89)は救急車を待っていた。 隊員四人が離れ里の家まで登って来てくれ、妻のみ...
Vol.29
500人の村がゆく(29) かやぶき守る「足」
村に残るただ一軒のかやぶきの下、家を出る(大川村小麦畝) 夕暮れの高知県大川村。空っぽのバスが光って走っている。隣の土佐町から来る定期バスは、村と土佐町方面を一日三回、往復する。 運行赤字は大川村の通...
Vol.30
500人の村がゆく(30) 台風、被害少なし
避難所でチラシを読むタテキ補佐=左=とケンジ主事(大川村の大薮集会所) 八月二日夜、高知県大川村大薮。台風5号は九州に上陸した。役場のタテキ補佐(42)とケンジ主事(32)は住民の自主避難に備え、集会...
24時間
1週間
1ヶ月
夫はなぜ死んだのか 森友問題公文書改ざん・自殺職員の妻が、高知で語った2時間―ニュースを歩く特別編
町内会って何ですか? 会長の苦悩 分割?合併?―自治のかたち 高知市・地域活動の現場から(1)
全国で最後の東横イン進出 高知市で着工 2026年2月開業
高知市のコンビニ強盗1カ月 犯人声出さず紙で金要求 靴に覆い 痕跡残さず 高知県警がカメラ映像公開
牛肉識別番号を不適正表示 高知市の精肉業者に農水省が是正勧告
高知県警巡査部長に盗撮容疑 京都府警が任意捜査 容疑認め退職の意向
ごみ当番、広がる外注 町内会未加入者へ募る不満―自治のかたち 高知市・地域活動の現場から(2)
消滅するの!? 高知県内25市町村 30年で20~30代女性が半減 人口戦略会議
中学女子ソフト、部員求む!高知県内わずか5人 選手らアピール「難しくない。楽しい」
自転車の高校生重体 高知市春野町 乗用車と衝突