ひとつの大家族である「高知家」が、ますます元気な家族となるよう、
さまざまな発信をしてまいります。
山に分け入り、川に入る秋の日 山が育む自然の恵みに触れる
色よく焼けたアメゴをガブリ!
「めっちゃおいしい!」の声が聞こえます
高知の山をもっと身近に  子どもたちの心に高知の豊かな原風景を残し、ふるさとの魅力を知ってもらおうと開催している、高知家未来プロジェクト「こうち体感ツアー」。今年4回目のツアーは「秋の山の恵みを探そう!」と題して、津野町の長沢山を訪れました。
 今回ご協力いただいたのは、津野町森林組合と津野町役場の皆さん。すがすがしい空気の中、大地勝義組合長の高知県の山についてのお話からスタートしました。
 高知県の森林率が84%であることはよく知られていますが、津野町は90%が森林の町。森に太陽の光を入れ、草木が育つ環境をつくる山の手入れは、とても重要です。手入れを怠ると山の保水力が低下し、大規模な災害につながることも。人々が生活する中で排出する二酸化炭素を吸収してくれるのも山の木々たちです。
 スギやヒノキは建築材料や紙、バイオマス燃料などに加工されて人々の生活を支え、自生する木々は季節ごとに豊かな美味を生み出します。
 「今日は、津野町の山をたっぷり楽しんでいってくださいね」と言う大地さんと一緒に、栗の収穫に向かいます。
山歩きは発見がいっぱい! 山道を進みながら、「これはキイチゴ、こっちは野イチゴ」「これはコシアブラ。天ぷらにしたらおいしいよ」と大地さん。「これは熟れて黄色うなったらバナナみたいな味がする。僕らはノツゴビいうけんどね」と指さしたのは青いレモンのような実。調べてみると、キカラスウリという根は生薬にも使われるウリ科の植物のようです。
 しばらく歩くと、栗のイガがたくさん落ちている場所にやって来ました。ここは「栗園」と呼ばれ、過去に栗を特産品にしようと町がたくさんの栗の木を植えた場所です。大地さんがカギ状になった長い棒で木の枝をたたくと、バラバラッと栗が落ちてきます。「手でやったら痛いよ。足で踏んで割るがで」と教えてもらい、つやつやの栗を収穫。たたいても落ちない栗は「まだ笑うちゃあせんきいかんねぇ」と森林組合の高橋秀幸さん。熟してイガが割れ、中の実が顔をのぞかせる状態を「栗が笑う」というのだそう。笑う栗を見ながら笑みがこぼれる参加者たちです。
大切にいただく、命の恵み 山を歩き回り、あちこちで栗拾いを楽しんだ一行は、長沢山中腹にある公園へ。砂防ダムが造られた後に整備された公園で、小川が流れています。今回はここにアメゴを放流し、アメゴ釣りの体験です。
 さおに糸を付け、その先にイクラを1粒付けて水に沈め、アメゴが食い付くのを待つシンプルな釣り。良い釣り場を選ぶのがポイントで、岩の下などに隠れているアメゴを狙うとよく釣れます。親子で真剣な表情で水面を見つめ、「やった!」「また来た!」と大興奮の一方で、なかなか引きがない子も。1時間ほど釣った後、大地さんが「あとはごぶって取りや!」と声を掛けると、子どもたちは次々と川の中へ。ぬるぬるするのも何のその、腰まで漬かりながらアメゴを手づかみしました。
 その後、地元の方が用意してくださったアメゴの塩焼きが振る舞われ、そのおいしさにびっくり。炭火で2時間かけて焼き上げたアメゴは、頭もパリパリ。骨までおいしくいただきました。
 山の恵み、川の恵みに触れ、夏の名残の川遊びもたっぷり楽しんだ子どもたちです。