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ドラゴンカヌーで水面を快走!緑に囲まれた浦ノ内湾を巡る
時折風に吹かれてのカヌーツーリング。「あっ、クラゲがおる!」と発見もあり
巡航船に乗って鳴無神社へ 夏休みも終わりに近づいた8月24日。今年3回目となる高知家未来プロジェクト「こうち体感ツアー」が開催されました。今回の「子どもたちの心に残したい高知の原風景」は、横浪半島の内側、緑の山々と穏やかな海が風光明媚(めいび)な景観を成す、浦ノ内湾です。湾の入り口から湾奥まで三里(12キロ)あることから、「横浪三里」とも呼ばれています。
 今回は、湾奥の須崎市スポーツセンターカヌー場から巡航船に乗って対岸へ渡り、鳴無(おとなし)神社を参拝した後、ドラゴンカヌーをこぎながら湾内を巡るプログラム。11組の親子が参加しました。
 まずは、巡航船に乗り込み、鳴無神社まで約5分。海に向かって立つ鳴無神社の鳥居付近にはのぼりが立ち、色とりどりのちょうちんが並んでいて、夏祭りの様相です。船を下りて神社へ向かうと宮司の森田鉄典さんが迎えてくれ、神社の由緒について話してくれました。
 鳴無神社は1558年の歴史があり、西暦460年のみそかに奈良の葛城山から一言主神(ひとことぬしのかみ)[味鉏高彦根神(あじすきたかひこねのかみ)]が舟に乗ってやって来て、横浪半島の神崎に上陸されました。煮炊きをする煙を鳴無集落の人々が見つけ、山を越えて見に行ったところ神様に遭遇し、舟ごと運んでこの地に迎え、祭ったのが始まりだそうです。
 その後、一言主神が、自身を分祀(ぶんし)する場所を探して石を投げ、落ちた所が高知市の土佐神社であり、同じ神様が祭られています。8月24、25日は土佐神社の大祭「志なね祭」で、その元となる鳴無神社でも祭りが行われており、みこしを舟に乗せて神様に海の散歩を楽しんでいただく「お船遊び」が行われるとのこと。参加した親子は、家内安全や五穀豊穣(ほうじょう)、海上安全、縁結びに御利益があるといわれる神様に、心静かに手を合わせていました。
ドラゴンカヌーで湾内を水上散歩 ドラゴンカヌーは、最大24人のこぎ手と、太鼓をたたきながらこぐタイミングを指示する「ドラ打ち」で舟を進めます。スリムな舟の前後には、竜の頭としっぽがあしらわれ、勇壮なたたずまい。すさきスポーツクラブのスタッフから船上での注意事項と櫂(かい)の使い方を聞き、ライフジャケットを身に着けて舟に乗り込みます。1人乗るたびにぐらりと揺れ、「ひゃー」という声が上がるものの、全員着席すると安定し、いよいよ海へこぎだします。
 ドラゴンカヌーをこぐこつは、両手をいっぱいに伸ばして櫂を前方の海面に突き刺し、ググっと水をかくこと。ひとかきひとかきタイミングを合わせ、こぎ手の力を一つにすることが大切です。
 こぎ手の息を合わせるための音頭を取るのは、高知新聞社の営業局社員。「1、2、1、2」、時には「コウ、シン、コウ、シン」「シュク、ダイ、シュク、ダイ」と、掛け声を変えながらみんなのテンションを上げていきます。だんだんとこぎ方が上手になって、波のない穏やかな水面をドラゴンカヌーは滑るように進んでいきます。
 しばらく進むと、右手に参拝した鳴無神社が、その左先に小さな島が見えてきました。こんもりと木々が茂った美しいこの小島にも神様が祭られているのだそう。舟でしかたどり着けない神秘的な場所です。
 島を回ってカヌー場に帰る頃には、子どもたちは少々バテ気味で、どうやらスタミナ切れのご様子。お父さん・お母さんの活躍により、ドラゴンカヌーは無事帰還しました。「疲れた」「腕がもうパンパンで」と、40分のクルーズはかなり運動になったようです。
 修学旅行や遠足でも人気が高い、緑に囲まれた海でのドラゴンカヌー体験。参加した子どもたちも「面白かった!」「また来たい」と話してくれました。