ひとつの大家族である「高知家」が、ますます元気な家族となるよう、
さまざまな発信をしてまいります。
龍馬も泳いだ鏡川 身近な川に宿るいのち
いろいろな種類の魚に出合えた鏡川。
豊かな自然がすぐ身近に
生き物を育む、山・海・川 今年4回目の高知家未来プロジェクト「こうち体感ツアー」の舞台は、高知市中心部を流れる鏡川。山々から流れ出る水を集め、浦戸湾へと注ぎます。環境省が「平成の名水百選」に選定した水質良好な2級河川で、花火大会でもおなじみの身近な川。今回はここで、魚釣りの体験をします。
 午後1時半、みどりの広場に集まったのは12組の親子。魚釣りは初めてという子、ずっと昔にやったことがあるというお父さん、いつも船釣りに行くというお母さん。釣りの経験値はさまざまですが、親子での体験を楽しみに参加してくれました。
 今回、釣りのナビゲートをしてくれるのは、つりぐの岡林と釣り具メーカーの皆さん。鏡川で釣れるのはハゼやイダ、アマギなどの小魚で、ハゼを含む3種類の魚を釣った人にはプレゼントを用意。ハゼは川底近くにいるので、重りのついた仕掛けで川底をなぞるように針を動かすのがこつなのだそうです。魚は川底に起伏のある場所を好み、深みに身を隠していることが多いと教えてくれました。
 早速、さおの準備と仕掛け作り。リールから糸を引き出してさおの穴に通し、その先にテンビンというL形の金具を取り付け、さらにその先に針が2本付いた細い糸を付けます。「そして、この針先にエサを付けます。はい、これがエサ」と渡された小さなパックには、元気なゴカイがウヨウヨ。「ひゃ~」「キモッ!」と、思わず声が出る子どもたちです。
 参加者は三つの班に分かれ、さおとバケツとエサを持ったら1時間半の釣りタイム。「これから潮が満ちてくる時間です。水位はあっという間に上がるので気を付けて」というスタッフの注意を聞き、川岸へと向かいます。
川で遊ぶ、魚と遊ぶ、親子で遊ぶ 一つ目のハードルは、エサ付け。身もだえるゴカイを手に取るのは難しく、お父さん・お母さんの出番。口の少し下に針を刺し、体の部分に入れていきます。リールのストッパーを開放の状態にし、糸に指を添えて振りかぶり、「えいっ!」とさおを振って仕掛けをできるだけ遠くに投げます。糸がするすると伸び、テンビンの部分が放物線を描いて水の中へ。リールのストッパーを戻し、ゆっくりと3回巻きます。「糸をピンと張った状態にしていないと当たりの手応えが分かりません」というアドバイスに従って、さおを動かしたりリールを巻いたり。「あ、きた!」「巻いて巻いて」と大騒ぎのさおの先には、キラキラと光る魚が見えました。「釣れた!」「やったね!」の次は二つ目のハードル。針から魚を外すのも難しく、やっぱり大人の出番です。
 エサだけ取られたり、糸が切れたりと悪戦苦闘しながらも、少しずつ上手になってきて、ゴカイや魚にも慣れてきました。「あっちの深い所に行ってみよう」とお父さんが子どもを誘ったり、お母さんがインターネットで釣った魚の名前を調べたり、親子の会話も弾みます。
 3時半になり、それぞれ釣果を持ち寄って魚図鑑で名前調べ。魚の特徴を探し、「これ?」「こっちじゃない?」と喧々諤々。釣り専門家にヒントをもらう場面もありました。
 今回釣れたのは、ハゼ、アマギ、カワアナゴ、イダ、チヌ、スミヒキ、コトヒキ、ドンコの8種類、3種類の魚を釣ったのは3人。カワアナゴは20cmほどの大物で、普段は消波ブロックの陰や岩場にいる魚。スタッフたちも「この大きさはあまり見ない」と驚いていました。「全て食べられる魚です」の言葉に、「お母さん、天ぷらにして!」の声も聞かれました。
 賞品や参加賞をもらった子どもたちからは、「鏡川にこんなに魚がいるとは思わなかった」「楽しかった!また来たい」などの感想が寄せられました。