ひとつの大家族である「高知家」が、ますます元気な家族となるよう、
さまざまな発信をしてまいります。
日本で最初の山地酪農命に向き合う、牛飼いの仕事
市販のバターとはまったく異なる味、風味。
クラッカーの塩味と相性は抜群!
牛のことを知ろう! 今年の高知家の未来プロジェクト「こうち体感ツアー」の2回目は、高知市円行寺にある「岡﨑牧場」を訪れました。鹿嶋利三郎さんが営むこの牧場は、酪農教育ファームに認証されており、乳牛や酪農の仕事について学べる場所。搾りたての生乳を使ったスイーツを製造販売する店舗を併設し、ヤギやウサギなど動物と間近に触れ合えることもあって、幅広い世代の人々に愛されています。
 気温が30度を超える猛暑の中、参加したのは9組の親子。木陰に集まって、鹿嶋さんの牛のお話からスタートです。
 岡﨑牧場は、1953(昭和28)年に岡﨑正英氏が開設し、山地酪農を始めたのは57(同32)年のこと。山の斜面を利用して牛を飼う日本の山地酪農は、ここから始まりました。21歳で山地酪農を学びにやって来た鹿嶋さんが跡を継ぎ、今も72頭の牛を育てています。
 牧場で飼っているのは雌牛で、妊娠・出産を経て初めて乳を出します。1年間に生まれるのは40~45頭で、朝になって子牛が生まれていることもしばしば。難産の場合は前足にロープを掛けて引っ張り、手助けすることもあるそうです。
 牛は、舌を伸ばして餌を巻き取るのに都合が良いよう下の前歯がないこと、胃は4室に分かれていて、胃から口に戻す「反すう」をしながら10時間かけて消化することなど、牛の体について学びました。
 母牛は、1日に20~30リットルの乳を出します。血液が乳腺細胞を通ることで乳となる仕組みで、1リットルの乳を作るには400リットルの血液が必要となります。夏場は特に体への負担が大きく、体力が奪われて死に至ることもあるのだそうです。
命を守り、育て、慈しむ お話の後は、手と靴底を消毒し、いよいよ牛舎へ。つぶらな瞳の子牛たちが迎えてくれます。「力が強いからしっかり押さえてね」という鹿嶋さんのアドバイスに従って、大きな哺乳瓶で授乳を体験。「すごい力!」「引っ張られる~!」と、子牛の吸引力に驚きの声が上がります。
 次に、鹿嶋さんが子どもたちの背丈くらいの牛を牛舎から出し、体をなでながらブラッシングを体験。聴診器を当てて牛の心臓の音も聞きました。
 山道を上がり、お母さん牛たちがいる牛舎に行くと、体重が600キログラムほどの大きな牛たちが、牛舎内を歩き回ったり寝そべったり。鹿嶋さんが「コーイコイコイ」と呼ぶとのっそり歩み寄って来て、子どもたちが差し出す餌をムシャムシャと食み、「もっと」と目で催促します。最初はこわごわだった餌やりも次第に楽しくなってきました。
 餌やりの後は、乳搾り体験。鹿嶋さんに搾り方のこつを聞き、子どもたちが挑戦します。牛の乳頭からほとばしる液体は、普段飲んでいる牛乳とは違う薄い色。「もっとブチャーって出るかと思った」「プニュプニュ柔らかかった」と、初めての体験に目を輝かせました。
 山を下りて一息ついたら、次は搾りたての生乳でバター作り体験。牛乳に生クリームを入れたペットボトルを縦方向にシェイクシェイク!しばらくすると、ペットボトルの内側にぺったりと白いクリーム状のものが張り付き、ゆっくりと回しているうちに白い塊ができました。出来たてのバターをクラッカーに付け、パクリと試食。「おいしい!」「チーズみたい」と、ミルキーな風味を楽しみました。
 最後は鹿嶋さんが用意してくれた材料でそれぞれピザを作り、岡﨑牧場自慢のピザ窯で焼き上げてランチタイム。熱々のピザを頬張りながら、「楽しかった」「ドキドキした」と、牛と触れ合った一日を振り返りました
Deer Land Farm
(ディアランドファーム)
朝一番に搾った新鮮な自家製牛乳で作ったソフトクリーム、ロールケーキ、プリン、シュークリームなどを販売。鹿嶋さんの低温殺菌牛乳、自家製乳酸菌飲料、その他ドリンクもあります。
岡﨑牧場
各種体験できます(5人以上・要予約)
◎授乳・ブラッシング・餌やり
◎バター作り ◎ピザ作り(5枚以上)
高知市円行寺131
TEL/080-2991-4071
営業時間/10:00~17:30
10~3月までは17:00閉店
http://deer-land-farm.jp/