Let’s go o-henroad! 「お遍路ードプロジェクト」について

120日目「ぎっくり腰を道連れに、尺取り虫遍路の総仕上げスタート」(2016年2月2日)

歩数 0歩
距離 0km
消費カロリー 0kcal

 なにごともなく平穏に結願(けちがん)を迎えることになるかに見えた2月のお遍路であったが、お大師さまは最終回にとんでもないサプライズを用意していた。意外な道連れ、「ぎっくり腰君」である。正式には腰椎捻挫というらしいが、ピリッとかビリリとか腰に激痛がはしるアレである。黒ちゃんの場合は中腰になったり、座る姿勢になると痛みのスイッチが入る。パンツや靴下をはくときが特につらい。あっそれからトイレでお尻を拭くときも。経験した方はわかると思うが、なんとも拷問のようである。

 先月のスタート時に、忘れ物防止や体調管理のために「指差し確認」を自らに課したのだが、2月の始業前点検で「腰部に激痛確認!」ということになってしまったのである。
 今になって思えば、伏線は一週間ほど前に東京出張から帰ってきたあたりからあった。東京で軽い風邪をもらってきた。それでも遍路前にあれこれと片付けなければいけない仕事があり、咳や微熱、鼻水をごまかしながらこなしていた。
 そして。「大事の前だから無理しない方がいいかなあ」と迷いながらも出かけた大月町柏島、それも船の上でぎっくり腰君が突然やってきた。1か月後に控えた作家の夢枕獏さんとの釣りの取材の下見で、湾内のカワハギの生息状況の調査(試し釣り)だったのである。
 風邪の症状も加わって腰だけでなく背中や首筋が固くなっていたところに、急に激しい動きをしたことで、腰椎に負荷がかかったのだろう。
 以上は、今日の朝一番で診てもらった市内北本町にある「都築鍼灸整骨院」都築正純院長の見立てである。都築鍼灸整骨院はお遍路を始めてからの黒ちゃんの「腰」のかかりつけ医で、黒ちゃんが紹介して高知新聞の竹内一記者もここに通っている。
「明日から遍路なんですけど、この状態で行けますかね」
とおそるおそる聞くと
「そりゃあ行かない方がいいに決まってますがね。まあ、じっとしているよりも筋肉の温度を少し上げた方が治りは早い。コルセットを貸しますから歩きながら治してみますか」
というポジティブな返事。
「早ければ3、4日、遅くとも1週間で痛みはなくなりますよ」
ということなので、予定通り2月1日からの結願遍路を決行することにした。
 しかし、腰のご機嫌次第では「途中リタイアもあり」の解除条件付きの2月遍路スタートである。読者のみなさまにはそのあたりをご了解いただいた上でお読みいただきたい。

 さて。ここまで2年弱、120日を要して1500kmあまりを歩いてきた黒ちゃんの「尺取り虫遍路」もいよいよ結願を迎える。残る寺は安田の27番神峯寺(こうのみねじ)、野市の28番大日寺、南国の29番国分寺、高知の30番善楽寺である。31番札所の竹林寺には善楽寺を打って結願を果たした後、お礼参りをする予定にしている。

 これから1週間ほど、ぎっくり腰持ちの尺取り虫の最後の歩き遍路に、どうかお付き合いください。それにしても情けないなあ。

 お大師さまの用意した痛いサプライズを前にトホホの一句
 <ぎっくりを 道連れに打つ あと4寺>

黒笹慈幾


お遍路の前日、幡多郡大月町の柏島でのカワハギの生息調査。フォアグラのような立派な肝を持つ30cmクラスの大カワハギがいることが判明したのだが…。イタタタ!このとき突然ぎっくり腰が。


3時間ほどで団扇のような大カワハギが何枚も竿を絞った。突然の頚椎捻挫はカワハギの祟りか。


ぎっくり腰の尺取り虫遍路のために都築鍼灸整骨院がレンタルしてくれた腰のサポーター。


サポーターはマジックテープでしっかり腰を締めて固定するシステム。腰の痛みを少しだけやわらげてくれる。


ホテルの部屋でサポーターをつけて歩く練習中の黒ちゃんの恥ずかしい姿。まるでアシモ君ですな。


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