Let’s go o-henroad! 「お遍路ードプロジェクト」について

111日目『黒ちゃんと竹内小次郎のアオリイカ遍路、ついに高知県に突入」(2015年12月20日)

歩数 20413歩
距離 12.2km
消費カロリー 557kcal

 左足の調子はなんとなく戻った気がするが、大事をとって今日の歩きは短めにして野根川河口の大橋までとした。今日のスタートの宍喰浦からは距離にして10kmちょっと。県境の水床(みとこ)トンネルをくぐり高知県に入り、甲浦(かんのうら)→生見(いくみ)→野根(のね)とたどるコース。これくらいなら太腿のご機嫌も損ねずにすむだろう。
 宿に頼んで1時すぎに迎えに来てもらうことにした。早めに着くようなら野根川河口で懸案の大型アオリイカを狙おうという計画なんである。じつは今朝、朝の6時に起きて宍喰港で体長20cmくらいのマイクロサイズを釣り上げた。しかし、釣ったというより小さなゴミを引っ掛けたくらいの手ごたえしかなくて、釣欲が消化不良を起こしていた。昨日の黒ナマコを引っ掛けたときのような重量感のあるやつが欲しい(笑い)。
 そこで、竹内記者は長?いエギングロッドを背負う例の佐々木小次郎スタイルで歩くことになった。見ようによってはバズーカ砲を背負ったアフガン・ゲリラみたいだ。この格好で中東の紛争地域を歩いたらすぐに射殺されるだろうし(不穏当な表現で恐縮デス)、こんなに長いもの(金剛杖よりはるかに長い)を背負ったお遍路さんは、日本中どこを探してもいないだろう(なんちゃって)。

 ようやく死のロードを終え、ホームの高知県に再び足を踏み入れた黒ちゃんと竹内小次郎は、ゆっくり1時間ほど歩いて甲浦の町中にある釣具店「フィッシング タハラ」に到着した。店主の「タハラのおばちゃん」に挨拶するためだ。
 黒ちゃんや作家の夢枕獏さんが野根川や海部川で落ち鮎のエサ釣りするとき、この店にいつもお世話になる。撒きエサの「塩漬けシラス」、食わせエサの「砂糖漬けノレソレ(アナゴの幼魚)」は、ここでしか手に入らないからである。
 「タハラのおばちゃん」は今年で71歳、世間的には立派な「おばあちゃん」なのだが(失礼!)黒ちゃんも獏さんも15年くらい前から通っているので、感謝を込めてそのころのまま「おばちゃん」と呼んでいるのである。
 ちょっと大阪と徳島訛りが入った奇妙な土佐弁を、機関銃のような早口でしゃべる元気者で、商売もメチャクチャうまい。今日も黒ちゃんは通販では即日完売というオリジナルブランド「スクイッドマニア」の餌木「ダークナイト」の色変わり4本と、よく飛ぶという極細PEライン(0.4号)を買わされ、かなりの大出血をした。ヘボエギンガーの黒ちゃんではたぶん元が取れないであろう(トホホ)。
 高知からも徳島からもクルマで3時間半もかかる辺境にありながら、「フィッシング タハラ」は、アオリイカ用品では全国に名が轟く名店なのである。いかにもネット時代らしいステキなビジネスモデルである。黒ちゃんはおこづかいで大いに応援したい。

 さて。タハラのおばちゃんとの記念撮影や買い物に時間を取られ、加えて黒ちゃんの古い釣り仲間、野根診療所の仁木伸二先生を表敬訪問したりしたので、野根川河口に到着したのは1時ちょうど。
 結局、アオリイカと遊ぶ時間がなくなり、竹内小次郎の長?い竿の出番がなかったのは、気の毒であった。捲土重来、明日の朝に望みを託そう。

長〜い竿を空しく持ち帰った竹内記者に捧げる一句
<長竿に 泣かずに笑え エギンガー>

※エギンガーというのは、餌木と呼ぶルアーを使ってアオリイカを狙う釣り師の尊称です。

黒笹慈幾


早起きして宍喰港でゲットしたマイクロ級アオリイカ。もっと大きいのが欲しいんだけど


黒ちゃんの装備。ザックとウエストバッグにトレッキングポール。黒く見えるのが振り出し式の万能ルアーロッドの袋。


歩き始めて15分で高知県入り。約1年ぶりの帰還である。よくぞここまで歩いたもんだ。それなりの感慨が迫ってくる。


甲浦の釣具屋さん「フィッシング タハラ」。黒ちゃんと獏さんのお気に入りの店だ。


タハラのおばちゃんとツーショット。今年の10月、野根川の鮎のエサ釣りに来て以来だ。


ネットショップでは売り切れ続出のアオリイカのヒット餌木「ダークナイト」の色変わり4種、各1000円。


タハラの店内にはアオリイカ用品のオリジナルブランド「スクイッドマニア」の餌木が溢れる。


甲浦から坂を越えると生見の海岸が見えてくる。いい波が立つサーフィンのメッカで、世界選手権もここで開かれたことがある。


四国の主要な場所から東洋町生見までの距離表示。


安芸郡東洋町野根の集落の入り口にある東洋大師。番外の札所らしいが境内は妙に居心地がよろしい。


東洋大師の境内にある通夜堂の内部。歩き遍路さんが無料で泊まれるようになっている。


黒ちゃんの鮎とアメゴ釣りの仲間、野根診療所の仁木先生。野根に住み着いて35年余、地区の地域医療のキーパーソンにして筋金入りの釣りバカ。診療、往診のわずかな合間を縫って海や川に出かける。


宿の迎えのクルマを待つ間、野根川河口の美しい海岸線を見ながら原稿を書く竹内記者。


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