Let’s go o-henroad! 「お遍路ードプロジェクト」について

110日目「足の痛みが消えず、歩き遍路を臨時休業」(2015年12月19日)

歩数 0歩
距離 0km
消費カロリー 0kcal

 昨日痛めた左太ももの痛みが消えない。ペンションのお風呂でホットマッサージを施したが、どうもらちがあかない。理由はなんとなくわかっている。ここまで20km超えは1日だけだが、3日間にわたりかなりの距離を歩いたのと、いつもより荷物が1kgほど重いからだと思う。プラス1kgはアオリイカ釣りのリールと餌木(アオリイカ用のルアー)分の重さ。「アオリイカの王国」高知県入りのために、余分な装備が増えたのである。
 昨日の午後、顔をしかめ足を引きずる黒ちゃんを見かねた竹内記者が「明日は休養日にしましょうか。ここまでけっこう頑張って歩いたし、カラダにごほうびあげましょう」と助け舟を出してくれた。同情されるのは本当は不本意なのだが、そんなことを言っていられる状態ではない。
 じつは竹内記者にも休みたい理由があった。1日ゆっくりアオリイカ釣りがしたかったのだ。が、それはここでは言うまい。黒ちゃんも大人なので、好意をありがたく受けることにした。サンキューである。

 われわれが泊まっている海陽町宍喰浦の「ペンションししくい」はなかなかステキな宿である。昨日もちょっと書いたが黒ちゃんや夢枕獏さんが気に入って、10年以上前から釣りの拠点にしている宿である。
 プライベートビーチを備えたリゾートホテル風の2階建ての本館のほか、敷地内にハンドビルドのカナディアンログハウスが数棟建てられている。ログハウスは先代のオーナーがコツコツと手作りしたもので、家族や大人数で泊まるのに向いている。  獏さんはいつもこのうちの一棟を借り切って原稿を書いたり、ときどき釣りをしたりしている。黒ちゃんは同じく敷地内に建てられているログハウスのお風呂「カニ湯」で朝風呂するのが大好きなんである。
 「ペンションししくい」は、いまは先代の息子さん(サーファーです)ご夫婦がハワイから帰ってきて経営を引き継いている。だから室内のしつらえや食事もハワイ風、シンプルでセンスが良いのも気に入っている。

 さてと。休養日だといって引きこもっているのは黒ちゃんらしくない(笑い)。遅めのロコスタイルの朝食を済ませて、しっかり釣り支度をして9時30分にペンションを出た。目指すは黒ちゃんがかねてから目をつけている歩いて30分ほどのアオリイカの好漁場竹ケ島。
 昨日あたりから寒さが戻ってきて快晴だが頬に当たる海風が冷たい。急な気温低下は釣りにはあんまりよくないんだが。一方で不思議なことに昨夜は残っていた左太ももの痛みはどこかに行ってしまった。
 足も痛まないし空身なので歩くスピードがついつい速くなる。「足は大丈夫ですか」と気遣いながら追いかけてくる竹内記者には申し訳ないけど、仮病で学校を休んで釣りに行く悪ガキの気分である。ま、これもまた歩き遍路の楽しみのひとつかも、なんちゃって。

 ところでズル休みの釣果はというと…。残念ながらアオリイカはさっぱりで、間違って餌木に掛かった黒ナマコが1本だけ。お遍路をサボっての釣りは、どうやらお大師さまのご機嫌を損ねたようである。ひょっとするとあのナマコはお大師さまだったのかも。海に戻しておいてよかった(なんのこっちゃ)。
 明日はいよいよ高知県に足を踏み入れる日。室戸の風の匂いが楽しみである。あっと、野根川河口のアオリイカも諦めていませんよ。

 アオリイカじゃなくてナマコが釣れて絶句
 <ズル休み 宍喰浦は ナマコ晴れ>

黒笹慈幾


ペンションの庭の前は完全なプライベートビーチ。黒ちゃんは、朝の光が差し始めるこの時間帯がいちばん好きだ。堤防の向こう側が宍喰湾。


「ペンションししくい」の本館。デッキ付きの2階の客室はすべてオーシャン・ビューだ。


プレイルームにある暖炉には、この時期になるとこのように火が入る。薪のはじける音と煙の匂いがなんとも心地よい。


竹内記者は佐々木小次郎と見間違えるような、長〜いワンピースのエギングロッドとアジングロッドを事前に宅配便でペンションに送るという裏ワザを見せてくれた。明日からこの格好でお遍路に出るのだろうか(笑い)。


宍喰浦の奥に隠れ家のような小さな入江を発見。竹内小次郎はさっそく長竿を取り出してビュンビュン振りまわすが、ついに宮本武蔵じゃなかったアオリイカは現れず。


黒ちゃんのヒミツ兵器の餌木(えぎ)は、ド派手なパープルボディのラメ仕様。野市に住む友人が手作りしたもの。


どうです、いかにもアオリイカがいそうな場所ですが、残念ながら空振り。掛かったのはでっかい黒ナマコだけ。


黒ちゃんの餌木に掛かった大きな黒ナマコ。水から揚がるまでアオリイカだとばかり思ってた。残念!


ペンションの夕食に出たアオリイカ。どうせならば自分の釣ったやつを食べたかった。あとはイサキとマグロ。


ペンションの書棚にあった司馬遼太郎の『空海の風景』。昔読んだ本だが、今晩改めて室戸あたりの記述を読み返してみようと思う。


黒ちゃんのごひいきのログハウス風呂のカニ湯。窓の外にプライベートビーチを眺めながら風呂に入れる。


これ、ハワイのリゾートホテルじゃなくて宍喰「ペンションししくい」の食堂です。


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