Let’s go o-henroad! 「お遍路ードプロジェクト」について

108日目「のんびりライフの教祖さま、野田知佑さんに会った」(2015年12月17日)

歩数 33908歩
距離 20.3km
消費カロリー 1175kcal

 師走遍路2日めの朝である。昨夜泊まったのは日和佐中心部から少し外れた日和佐浦というところにある海辺のホテル「白い灯台」。ウミガメの産卵で有名な大浜海岸を眼下に見下ろす絶好の立地と、熱くてちょうどいい湯加減(竹内記者のコメント)の温泉を備える立派なリゾートホテルなのだが…、名前がねえ。乙女チックすぎて恥ずかしいし、モーテルと勘違いする助平おじさんもいそうだ。
 フロントの女性従業員の明るくてホスピタリティ溢れる接客がステキだっただけに、うーん、惜しいなあ。名前だけでも変えたほうがいいと思うんだけど。まあ、余計なお世話ですかね。
 さて。今日は朝からタフな1日になりそうな予感がした。まず、今日の行程が美波町日和佐「道の駅」から海陽町鯖瀬(さばせ)の鯖大師まで、距離にして20km、われわれの1日の限界値に近い数字だ。
 次にホテルの朝食の関係で出発時間が8時と遅かった。6時半くらいにスタートできればよかったのだが。さらに今日は遍路道の途中に住む伝説のカヌーイスト、野田知佑(ともすけ)さんの自宅に顔を出す予定もあった。
 明日の高知新聞朝刊に載せる竹内記者の原稿の締め切りは午後6時、黒ちゃんのブログ原稿もほぼ同じ時刻に送る約束になっている。二人とも原稿書きにだいたい3時間はとられるので、宿泊所の「鯖大師へんろ会館」に遅くとも午後3時までには着きたい。そんなこんなで「今日の歩きはタフになるぞ」という予感がしたのである。
 はたして予感は現実になった。黒ちゃんが左太もものつけ根の筋肉の悲鳴を聞きながらようやく鯖大師にたどり着いたのは午後2時40分。とりあえず今日のエピソードを思い起こしながら大特急で原稿書きにとりかかったところである。あっ、途中で「お風呂をどうぞ」という声がかかったのでひとっ風呂浴びましたけど。

 伝説のカヌーイスト、野田知佑さんは1938年生まれの77歳。アウトドア雑誌「ビーパル」創刊のころから名物エッセイ「のんびり行こうぜ」を執筆、現在も連載を続けているアウトドア界の大御所である。『日本の川を旅する』(新潮文庫)で1982年の日本ノンフィクション賞新人賞を受賞してさっそうとデビューしたノンフィクション作家だ。
 日本にカヌーという新しい遊び道具を紹介した先駆者であり、四万十川の素晴らしさを全国にアピールした最初のアジテーター(扇動者)でもある。だから高知県民は野田さんに足を向けて寝られないと思う(笑い)。
 その野田さんは15年ほど前に日和佐町(現在は美波町日和佐)のはずれの山あいに庵を結んでいる(庵というと小さな家を想像するがカヌーの艇庫も備えた立派な邸宅だ)。黒ちゃんはビーパル編集部時代からいろいろとお世話になっているので、今日は表敬訪問である。
 約2年ぶりに会う野田さんは、やや顔のシワが増えたような気がするがあまり変わっていなかった。後期高齢者にもかかわらず、言葉も滑舌も頭もしっかりしている(失礼!)。リビングの正面の庭には野田さんの主催する「川ガキ養成講座」に参加する子供たちが練習できるようにと大きなカヌー池が作られている。
 40年近い年月を経ても野田さんの実践し続けてきた自然趣味のライフスタイルは少しもブレていない。さすがアウトドア界のレジェンド、野田知佑である。初対面の竹内記者も本でしか知らなかったナマの本人に会えて感激した様子だった。

 今日は予感通り(笑い)カラダにはきつかったが、爽やかな気持ちが残る1日だった。牟岐の美しい海のせいもあるが、なんといっても元気な野田知佑さんに会えたことが大きい。これで明日からの歩きも頑張れそうな気がしてきた。

 のんびりの教祖さま、野田知佑さんに元気をいただいて一句
 <のんびりと ブレずに生きる 美しさ>

黒笹慈幾


国道55号線の道脇脇に作られた遍路小屋の屋根の形に注目。カメの甲羅だ。ウミガメの町・日和佐らしい。道路の看板にはNHKの朝ドラにあやかった「ウェルかめ」があふれる。


こちらは地元の元気なおばあちゃんたちが作ったという、かわいいお遍路さん休憩所。


次の札所、室戸の最御崎寺までの距離標識。できるだけ見ないようにしています(笑い)。


ともに白髪がキラキラ美しいアウトドアレジェンドの野田知佑さんと、ただの釣りバカ黒ちゃん。ともに四国の「魚」に魅せられてこの島に流れ着いた、なんちゃって。


お腹ぺこぺこで牟岐の町に入ったけれど食事できる店がない。止むを得ずセブンイレブンのチャンポンをお店の前でいただいてマス。こんなふうにベタ座りすると若者になったみたいでメチャ楽しい。いい年をしてこんなことできるのもお遍路さんの特権かも。


こちらは牟岐の町を過ぎたところで見つけた立派なお遍路休憩所。奥の緑色の建物はひょっとして宿泊所かも。


鯖大師の手前にある峠。前から地図上では知っていたが、改めてバス停の標識になったのを見せられると、なんだか色っぽく感じるのは黒ちゃんだけか(笑い)。


内妻峠を越えると、左に美しく光る海。綺麗すぎる!


ようやくたどり着いた鯖大師の入り口。時間が押しているので鯖大師参拝は明日にして、とりあえず原稿書きだ。


宿泊所の「鯖大師へんろ会館」の部屋の座布団。なんだかいただいて帰りたくなるグッドデザイン。


部屋に貼られていた注意書き。こちらはいただけません。刑務所の雑居房みたいで。入ったことありませんが(笑い)。


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