Let’s go o-henroad! 「お遍路ードプロジェクト」について

54日目「お遍路ード史上初めての都市型遍路、どんなサプライズが飛び出すか」(2015年3月6日)

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 3月のお遍路ード初日のこの原稿は、空調がよく効いた松山市内のホテルの部屋で書いている。午前11時30分に高知駅前を出発した伊予鉄バス松山行き「ホエールエクスプレス号」は、午後2時にはもうホテル近くの松山市大街道のバス停に到着していた。移動時間は2時間半ピッタリ、列車移動より料金が安くてしかも速い。高知−松山間の移動の主役は、ずいぶん前から鉄道から高速バスに取って代わられているのだ。

 バスの車窓から見える山の稜線がぼんやりと霞んでいる。これは大気の状態ばかりではなく、芽吹きの春が近い「しるし」であろう。
 厳しかった伊予路の冬遍路は先回の2月の岩屋寺参拝で文字通り峠を越えた。あとは明日、標高720mの三坂峠から松山市内の第46番札所・浄瑠璃寺に向けて山道をイッキに下るだけである。 

 今までお遍路の初日といえばそれなりに緊張感を持ってスタート地点に向かっていた。翌日からの行程の中に必ず「歩き遍路の難所」が控えていたからである。ところが今回は妙にリラックスしている自分がいる。もう難所はないし、寒さも雪も心配ない。先回のように竹内記者の体調の不安もない。あるのは楽しい松山市内の連日の?(笑い)夜遍路だけ、だからである(お大師さま、ゴメンなさい)。

 しかも今回は、46番浄瑠璃寺から47番八坂寺、48番西林(さいりん)寺、49番浄土寺、50番繁多(はんた)寺、51番石手(いして)寺、52番太山(たいさん)寺、53番円明(えんみょう)寺まで、8つのお寺を1週間で回れる。すべてのお寺が松山市内に配置されているので、札所密度(失礼!)がとんでもなく高い。
 ちなみに黒ちゃんと竹内記者の尺取り虫遍路隊は、昨年5月に31番札所・竹林寺をスタートして8か月、ここまで計666.8kmを費やしながら、未だ15のお寺しか稼げて、いや参拝できていない。なんという効率の良い遍路なんだろう。ここまでの苦労はいったいなんだったのか。多少の恨みをこめて、3月のお遍路ードを「一網打尽遍路」と名付けようと思う(なんちゃって)。
 松山ではなにゆえにこれほどまでにお遍路さんが厚遇されるのか、へんろ道を歩きながら道々お大師さまに聞いてみることにしよう。

 初めての都市型遍路を前にして、恒例の一句
〈昼は寺 夜は居酒屋 都市へんろ〉
黒笹慈幾


高知発松山行きの高速バスの車内。所要時間2時間半、料金3600円。


バスの車内で原稿執筆中の竹内記者。松山に着くまでに次の日の朝刊の原稿を書き上げていた。エライ。


松山の夜遍路は知る人ぞ知る居酒屋「寿浬庵(じゅりあん)から始まった。写真はシマアジの刺身。厚切りの身はぷりぷりの贅沢な一品。


居酒屋「寿浬庵」の看板メニューのひとつ「ジャコテンカツ」。豚肉の代わりに愛媛名物のジャコテンを使っている。ジャコテンをカツにするという新発想に敬意を表して乾杯!


同じく寿浬庵の名物メニュー「薩摩地鶏の皮ポン酢」。爽やかなポン酢仕立ての鶏皮のぷりぷり食感が楽しめる一品。


松山の夜遍路の2か所目は松山を代表する老舗バー「露口」へ。ここではお約束の「角」のハイボールを2杯いただく。


露口の名物ママ、朝子さん。愛嬌のあるそれでいて隙のない客あしらいの技術が冴える。


夜遍路の終着駅は「かもとり権兵衛本店」のゴボ天うどん。出汁も麺も手抜きなしの本格派。


松山の酒飲みの味方、二番町「かもとり権兵衛本店」の外観。


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