Let’s go o-henroad! 「お遍路ードプロジェクト」について

35日目「お遍路の疲れをイタリアワインとホウセキハタで癒す」(2014年10月23日)

歩数 0歩
距離 0km

 昨日の延光寺参りのあとは、宿をとっている宿毛市内までの行程が残っていた。宿毛は今回の旅の終着駅である。柏島発宿毛行き。10月の各駅停車遍路旅はあと5kmを残すだけだ。国道56号線沿いの喫茶店で焼うどんとコーヒーの遅い昼食を食べながら、竹内記者と今回の1週間の旅で印象に残ったシーンを振り返った。
 「遣唐使船で乗り合わせた若い女性ダイバー軍団、あれ、よかったなあ」
 「なんといっても超特急リニア遍路さんでしょ、あんたらアホかいな、って一蹴されちゃった」「大月町の居酒屋へんろ宿のご主人と、もう少し人生の話がしたかったな」
 「釣りバカ店長・中村さんの奥さんの、厳しくもあきらめ気味の視線が痛かったね」
 黒ちゃんと竹内記者、それぞれがそれぞれの思いを残して歩き終えた10月の旅だった。

 「久しぶりにおいしい焼うどんを食べたよね」など食後のおしゃべりをしながら国道56号線を宿毛に向かってゆるゆる歩いていると、後ろから背の高い外国人のお遍路さんが追いついてきた。最近やけに外人さんの遍路が多いと感じていたので、勇気を出して「ハーイ、ドコカラキマシタカ」ともちろん英語で、話しかけてみる。「オーストラリアノ、ホバートトイウマチカラ」「オオ、タスマニアカラデスカ?」などと文字通りのカタコトで話を聞いてみる。驚いたことにもうすでに四国八十八ヶ所は一巡し終えていて、今回は2巡目だという。
 〈名前はアーミン・ホワード。歳は70歳で、すでに仕事はリタイアしていて、奥さんは日本人でホバート在住。お遍路の楽しさに目覚めて四国に通っている。今日は宿毛泊まりで、明日は観自在寺まで歩く予定〉
 たぶんこのような翻訳で合っていると思います。もし間違っていても責任はとれませんが(笑い)。それにしてもタスマニアといえばオーストラリア最南部にある離島である。そこからはるばる国際線と国内線の飛行機を乗り継いて通ってくるだけの魅力が「お四国めぐり」にはあるということだ。彼の持っていたお遍路のガイドブックをチラリとのぞかせてもらったが、かなり詳細なお遍路情報が載っており、これさえあれば日本人と同じお遍路ができるであろう。お遍路文化の国際化はもうすでに相当のところまで来ているという感じがした。

 宿毛の夜は「久しぶりにワインが飲みたいよね」ということで、ワイン通の竹内記者の案内で市内のイタリアンレストラン「ポモドーロ」へ。まいど常連の細川高知新聞幡多支社長と遣唐使船を派遣してくれた渡船業のAさんも一緒である。ここで出されたホウセキハタのオーブン焼きが素晴らしかった。ホウセキハタを調べてみると南方系のハタの仲間で磯釣りなどで釣られ、高知ではモンクエと呼ばれたりするようだ。宝石のような幡多地方のお遍路の旅は本当に楽しかった。だから宝石幡多なのか、なんちゃって。この魚の名前、覚えておこうっと。

 さて。次のお遍路ードはいよいよ高知県を離れ、愛媛県に入る。最初に目指すのは四国八十八ヶ所霊場40番札所、観自在寺である。次回は秋も深まり、アジの食いがたつ(笑)伊予路で、「お遍路ときどき釣り」の旅を11月後半から予定しています。ここまでの黒ちゃんブログ「釣りときどきお遍路」日記のご愛読ありがとうございました。また来月お会いしましょう。
黒笹慈幾




延光寺の象徴である赤亀を詠んだ詩人・黒田杏子の句碑。


四国霊場39番札所延光寺の山門の前で記念撮影。10月のお遍路ードのメインは延光寺参りだったので、黒ちゃん、なんかホッとした表情をしてますね。


宿毛市内に向かう国道56号線の路傍でカタツムリに遭遇。「カタツムリなんてわれわれの遍路みたいだね」と竹内記者。「えっ、尺取り虫じゃなかったの?」と黒ちゃん。


久しぶりの納経帳に、延光寺の墨書と朱印をいただいた。久しぶりすぎて納経料がいくらか忘れてました。ちなみに300円でした。


宿毛市内のイタリアンレストラン「ポモドーロ」で食べた「ホウセキハタのオーブン焼き」は素晴らしかった。竹内記者のセレクトしたブルゴーニュの白ワインとのマリアージュもgood!でした。


宿毛市内に向かう途中でオーストラリアから来たという外人お遍路さんと国際交流。お遍路の文化はすでに国境を越えて評価され始めているな、と実感した。


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