Let’s go o-henroad! 「お遍路ードプロジェクト」について

32日目「腹ぺこ遍路、朝めし前に本日の目的地に到着」(2014年10月21日)

歩数 7277歩
距離 5.2km

 昨日の大月町弘見の宿は、国道321号線沿いの「幡多郷(はたご)」にとった。インターネットで弘見の宿泊施設を検索していた竹内記者が「面白そうな宿を見つけましたよ」と少し興奮気味に話していた宿である。ホームページには「居酒屋へんろ宿」と書いてあり、へんろ宿が居酒屋をやっているのか、居酒屋がへんろ宿を経営しているのかがわからない。が、「とにかく面白そうだからここに泊まろう」ということになったのだ。興味本位で泊まる宿を決めちゃったりできるのが、変なおじさんふたり組みのお遍路ードのよさである、なんちゃって。
 ところが、興味本位で選んだ幡多郷が、当たりだったのである。まず、宿泊のシステムがお遍路さん向き。夕食のみの朝飯なし、朝立ちじゃなかった(下品なギャグで失礼!)朝発ち自由。お風呂と洗濯機アリ。洗濯物の乾燥だけはすぐ裏手のコインランドリーが使える。夕食はあらかじめ予約してもいいし、当日の居酒屋メニューから選んでもいい。エブリデイ居酒屋派の竹内記者は、当然後者の予約をしていた。
 2階の部屋で原稿を書き終え、風呂をすませて食堂を兼ねた居酒屋に降りていくと、竹内記者はもうすでに居酒屋モードで生ビールの1杯目を空けるところだった。テーブルの上には美味しそうな野菜炒めの皿が乗っている、それもふたつ。「なんだ、黒ちゃんの分まで。今日の竹内記者はいやに気がきくなあ」と思ったらマスターからのご接待だという。むむむ、野菜炒めのご接待とは! なんともステキで嬉しいではないか。おまけにその出来栄えが素晴らしい。
 竹内記者は生ビールのおかわりに続き「久礼の純米吟醸」を、黒ちゃんはとりあえずの生ビールに続き「ダバダのお湯割り」を、つまみに冷や奴、鹿肉の唐揚げ、ウツボのたたきを注文してしまった。ということで、結局、この宿は居酒屋がへんろ宿を経営しているということが判明したのであった(笑い)。

 夜明け前、雨がトタン屋根を激しく叩く音で目が覚めた。今日の小筑紫までは雨遍路かな、と覚悟したが、明るくなるころにはすっかり上がって青い空までのぞいている。「居酒屋幡多郷」の2階の部屋は簡素な作りでテレビもない。朝食も朝刊の配達もない、のないないづくしなのですることがない。しょうがないので「モーニングサービスの喫茶店でも探しながら、今日の目的地の小筑紫に向かって歩こう」ということになり歩き始めた。途中、いくつか喫茶店の看板を見つけるがどれも「本日休業」の看板が下がっている。モーニングサービスを探しながらの歩き遍路って、なんか滑稽でもありますな。そうこうするうちに道路標識に突然「小筑紫」が現れた。「あちゃー、まいったな。今日の目的地に朝めし前に着いちゃったよ」
 考えてみれば当たり前である。明日の20km近い三原村への行程に備えて、今日はあえて5kmしか移動せずに、入り口に位置する小筑紫泊まりにしたのだ。ここまで来れば宿毛市内を経由して平田町の延光寺に至るほうが高低差もなく圧倒的に近いのに、なぜあえて三原村迂回ルートにこだわるのか?それは竹内記者が「どうしてもどぶろくを飲んでみたい」と主張するからである。で、明日の宿はどぶろく民宿の「森本まる」に予約を入れてあるのだ。

 さて。腹ぺこ状態で小筑紫の宿「大島屋旅館」に着いたのは午前9時であった。「こんなに早く到着するお遍路さんはいないでしょうね?」と聞くと宿のご主人の大島康宏さんは苦笑しながら、ロールパンとコーヒーをご接待してくれた。
 早く着きすぎた「釣りときどき遍路組」のわれわれがやることといえば、釣り以外に選択肢がない。宿のすぐ前は宿毛湾につながる小さな港の船溜りである。小魚と遊びたいと思うが、釣りエサがない。悩んでいると、ご主人の大島さんが「車で送りましょう」と言ってくれたので、ご厚意に甘えて2kmほど宿毛方面に走ったところにある中村釣具店にエサを買いに行ったのだが…。ここで本日のドラマが大きく動いたのである。以下、次号じゃなかった明日のこのブログで。
黒笹慈幾




昨日、遣唐使船に大事な帽子を忘れてきた黒ちゃん、手ぬぐいを帽子代わりにしたら『鉄腕ダッシュ』の長瀬くんみたいになった。えっ、全然似てない?〈大切な 帽子わすれて 鉄腕ダッシュ〉お粗末でした。


今まで辺境の地の閉校になったところばかり歩いてきたので、まだ生きている学校 に出会うとホッとする。宿毛市立小筑紫小中学校の脇を通過。


午前9時すぎに、はらぺこで到着した変なお遍路さん二人組に、今日の宿の『大島屋旅館』のご主人からロールパンとコーヒーのご接待。ご厚意に甘えて今日の朝刊の記事も読ませていただいた。


長瀬くんのマネにも飽きたので、釣具屋さんで風通しのいい日焼け防止キャッブ購入。750円なり。


モーニングサービスの喫茶店を探しながら、国道321号線を弘見から小筑紫まではらぺこで歩いた、左がわれわれの進行方向、右は先月通過した下川口へのバイパス。


エサを買いに行った小筑紫の中村釣具店のご主人、中村修さん。初対面なのに釣りバカ同士意気投合して「ある約束」をしたのだが、それが波乱万丈の午後のドラマの始まりだった。


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