Let’s go o-henroad! 「お遍路ードプロジェクト」について

30日目「一昨日は東で鮎、今日は西でお遍路。東奔西走の黒ちゃんです」(2014年10月19日)

歩数 0歩
距離 0km

 10月15日に高知県のいちばん東の端、東洋町に流れ込む清流・野根川に鮎釣りに行ってきた。「いよいよ今年の鮎も見納めだなあ」ということで、黒ちゃんの釣り仲間で釣りバカ小説家(失礼!)の夢枕獏さんが東京から徳島空港へ飛んできて、野根川の河原で合流した。翌16日からは全面禁漁になるので今年最後の鮎釣りである。
 この川のこの時期の鮎釣りは、友釣りではなくエサ釣りである。ジャコ(シラス)を細く叩いたものをコマセ(寄せエサ)にして、エサはノレソレ(アナゴの稚魚)の砂糖漬けを小さくちぎったものを使う。鮎をエサで釣るのは不思議なことに高知県では東部だけ、いろいろ聞いてみるとどうやら奈半利川以東、徳島の海部あたりまでの釣り文化のようである。ちなみに関東では獏さんの地元、小田原にも鮎のエサ釣りの文化が残っている。
 15日の夜は現地に泊まり、翌16日の午後に高知市に帰ってきたのだが、野根から室戸、安芸にいたる国道55号線を歩くお遍路さんの数の多さに驚かされた。たしかに10月、11月は暑からず寒からず、歩き遍路には最高の季節である。とくに外国人の姿が目立ったので、高知市に着くまで何人追い越すか数えてみたら、なんと9人もいた。若い男性が多かったが、1200年目の今年になって、ようやくお遍路の文化が国境を越えはじめていることを実感した。

 さて。9月に土佐清水市内から大月町柏島まで歩いているので、10月のお遍路ードは柏島からのスタートになる。いちばん東の東洋町で鮎を釣ったり、いちばん西の大月町でお遍路したり、10月の黒ちゃんはなんだかとても忙しい。文字通り東奔西走状態である。忙しいといえば、当初は10月18日早めに柏島に入り、夕方までのんびりシーズンインしたばかりのアオリイカを釣って翌19日から歩き始める予定にしていた。それが、11月末に中土佐町の久礼中学校で行う講演の打ち合わせをしなくてはいけなくなり、急遽、久礼駅で途中下車することに。同行の高知新聞竹内記者とは一本あとの列車の車内で待ち合わせである。のんびりアオリイカ釣りは、難しくなった。トホホである。
 ところが、講演会でお世話になる久礼中学校のK教頭先生と、講演内容の打ち合わせだけでなく、ちゃっかり11月の鈴(すず)の磯釣りの約束をして、おまけに大正市場でカツオ飯のお弁当を買って途中下車の元をしっかり取り戻して(笑い)、久礼駅12時32分発の南風3号中村行きに飛び乗ったお遍路ード初日の黒ちゃんです。

 さてさて、これから約1週間をかけて、いつもどおりの「先を急がないモード」で、居酒屋ありカラオケありの「夜遍路」を織りまぜながら、ゆるゆると四国霊場39番札所延光寺を目指して歩く予定です。黒ちゃんの「釣りときどきお遍路」日記、今日から再び毎日更新していきますので、どうかよろしくお付き合いください。
黒笹慈幾




柏島の宿の前の生垣に一輪だけ咲いていたハイビスカス。鮮やかな赤が印象的。


初日、柏島の宿は「山文」。同行の竹内記者のなじみの宿らしい。


映画『釣りバカ日誌』に登場した古い橋。映画の中では子供たちが欄干から飛び込んでいたが、いまは危険だということで「飛び込み禁止」の看板が。手前はダイビング客用のタンクの群れ。


平地の少ない柏島では、このように集落の間の道は、細くて曲がりくねった坂道になる。


柏島から見える夕景。神々しくて息を呑む。遠く黒いシルエットで見えるのは、沖の島と鵜来島か。


夕飯前のアオリイカは空振り。明日の朝飯前のひとときに期待しよう。


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