Let’s go o-henroad! 「お遍路ードプロジェクト」について

26日目「息子の体育祭をパスして、ちょっと後ろめたいお彼岸へんろ」(2014年9月24日)

歩数 23035歩
距離 16、5km

 今回のお遍路ードの日程は、ずいぶん前から竹内記者と相談して決めていた。最近の黒ちゃんは講演やシンポジウム、高齢者のカルチャースクールなど、あちこちからお呼びがかかるようになり(ありがたいことです)、2〜3ヶ月くらい先までの予定が虫食い状態でポロポロと決まってしまう。それで、ある程度まとまった日数が必要なお遍路のために、早めにスケジュールを決めてその期間をブロックしておくことにしたからだ。
 ずいぶん先の日付けだったことに加え、定年退職者となり「毎日が日曜日組」の仲間入りをした黒ちゃんが、カレンダーの曜日や休日に無頓着になっていたこともある。9月23日が旗日だということをうっかり忘れていたのである。あとになって、この日が私の息子が通う中学校の運動会の当日であったことに気付いたのだが、時すでに遅し、であった。新聞の連載も巻き込んだお遍路のスケジュールを今さら「変更してくれ」とは言えない。竹内記者の恨めし顔を見たくないし、借りを作りたくもなかった。結局、息子と奥さんの冷たい視線を背に受けて家を出てきたのだった。
 23日、体育の日の朝の竜串海岸は、パパの心中の「後ろめたさ」を吹き飛ばすかのような秋晴れだった。これならばきっと高知市も体育祭日和に違いない。とりあえず、よかったよかった。

 さて。体育祭日和ということは、遍路日和ということでもある。本日の行程は、竜串から叶崎の手前の集落・大津までの10kmほどの予定である。本当はもう少し先まで歩きたいのだが、大津より先、月山神社→柏島方面に向かって我々のルート上にしばらく宿泊施設がなく「1日20kmまでルール」の下では、大津で1泊するしかなかったのだ。
 ところで、お遍路ード史上初の出来事と言えるかもしれないが、今日は3人のゲストウオーカーが参加する。FB(フェイスブック)で今回のスタート地である土佐清水市の泥谷市長と企画財政課長の早川さんを「一緒に歩きませんか」と誘ったところ、お彼岸の23日はちょうど公務がなかったらしく、副市長の磯脇さんまでもが加わって実現することになったのである。

 土佐清水市政を担うトップ3人が、思い思いのラフなスポーツ系ファッションで、竜串の「ホテルオレンジ」前に集合したのは午前8時半であった。「せっかくなので、竜串の観光ポイントをご案内しましょう。大津に向けて歩くのはそれからでもいいでしょう」という市長の提案で、前日見残していた奇岩海岸や桜浜などを見せてもらった。途中で、レストラン「レスト竜串」や海中展望塔「足摺海底館」などを経営する高知県観光開発公社の名物支配人「こんちゃん」こと近藤信孝さんが案内役として加わったあたりから、視察がおおいに盛り上がり、最後は「お笑い竜串観光振興会議」に発展したのは楽しかった。
 ちなみに近ちゃんは、ユニークで美しい「ひがん花まつり」や名物メニュー「ジョン万タタキ丼」、名勝(?)「弘法大師見残展望の碑」など、クリエイティブで新しい竜串観光のタネを次々に撒いているアイデアマン。声も顔も仕草も間寛平のそっくりさんの、メチャ楽しい面白まじめな人であった。近ちゃん、また会いましょう。

 泥ちゃん(市長の愛称)&近ちゃんコンビとの楽しい視察に2 時間近く時間を使ってしまい、5人が大津に向けて歩き始めたのは10時過ぎになっていた。竜串・大津間の国道321号線「足摺サニーロード」には4本のトンネルがあるのだが、そのうち竜串・下川口間の短いトンネル以外はすべてトンネルを回避して、海岸沿いの旧道を歩くことにした。迂回する旧道は、崖崩れや路面の崩壊などでずいぶん前から車両通行止になっているが、注意すれば歩くことはできる。
「途中の海岸線の素晴らしい眺望を楽しみながら、ノンビリ歩こう」と、5人の意見がピタリ一致したのだ。歩き遍路でこの区間を通過する人は、先を急ぐ気持ちをおさえて、ぜひ「トンネル迂回歩き遍路道(黒ちゃんの勝手な命名)」を試してほしいと思う。ただ、道はかなり荒れているので足元の注意は必要です。
 ノンビリ迂回をして、海の見える喫茶店「アシベ」でオムそばの昼ごはんを食べて、大津の防波堤のカマス釣りのおんちゃんおばちゃんを表敬訪問したりの、いろいろ寄り道をしたのに、本日の宿「民宿叶崎」には午後2時過ぎに着いてしまった。ゲストウオーカーの泥谷市長、磯脇副市長、早川課長とはここでお別れだ。市のトップのお三方、貴重な休日をお付き合いいただき、ありがとうございました。
黒笹慈幾




竜串・奇岩海岸で見つけた「王様の椅子」。でも黒ちゃんが座ると「浜ちゃんの椅子」か。眺めも座り心地もgood!でした。


竜串奇岩海岸から土佐清水方面を望む。高知の子供たちの自然体験の場として再評価して欲しいステキな観光資源である。


黒ちゃんお得意の涅槃ポーズでキメてみました。多少逆光気味なのはお許しください。


レスト竜串の名物支配人の近ちゃんこと近藤信孝さん。オモシロマシメな観光アイデアを、機関銃のように連射する異能のプランナーである。写真ではそれほどに見えないが間寛平のそっくりさん。


足摺サニーロードの道標。今日の目的地は叶崎のある大津の集落。


途中の片粕地区の民家でご馳走になったおはぎ。そういえば今日はお彼岸だったなあ。


片粕地区の田んぼで見つけた愉快なオブジェ。カエルの口の中が花壇になっている。


トンネル迂回遍路道からはこんな美しい海岸風景が楽しめる。


迂回遍路道には、ところどころにこのような派手な崩落現場も。


大津の港の防波堤で。おばちゃんの仕掛けに来た、いい型のカマス。


今日一緒に歩いた泥ちゃんこと土佐清水市長の泥谷光信さんが出演しているお遍路さん歓迎ポスター。


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