Let’s go o-henroad! 「お遍路ードプロジェクト」について

25日目「足摺海洋館で巨大クエ見てクエ鍋を想う」(2014年9月23日)

歩数 20589歩
距離 14.8km

 土佐清水市内の居酒屋「竹の子」で幡多支社長の細川さん、土佐清水支局長の富尾さん、社会部の竹内記者の3人の高知新聞社員に囲まれての夕食兼晩酌兼壮行式を終え、土佐民宿「大平」に帰ってきたのは夜の11時を回っていた。支社長の細川さんはもう一軒行くと駄々をこねたが、日曜日とあって2次会に流れる店がなかった。おかげでこの時間に帰れたのである(笑い)。今回も細川さんのとりとめがないけれどもつい聞き耳を立てさせられてしまう「幡多の20年ばあ前の昔ばなし」(黒ちゃんの命名デス )に残りの3人はしたたかに悪酔いした宵であった。

 翌朝、朝7時の朝食を食べ終わると、細川さんは何事もなかったように自分の車で四万十市内にある仕事場兼自宅の高知新聞幡多支社に「朝帰り出勤」していった。が、なんだかまた近いうちにどこかで会うような予感がする。

 さて。 民宿「大平」のご夫婦に見送られて、竜串に向けて出発したのが8時半。足摺サニーロードと名付けられた国道321号線を、海岸を左に見ながらしばらく歩く。このあたり松崎、落窪地区の海岸は足摺宇和海国立公園の特徴である「化石漣痕(れんこん)」と呼ばれる複雑な形をした岩盤の海岸が続く名勝で、サニーロードというロマンチックな名に恥じない景観を見せてくれる。 

 「先を急がないお遍路」がモットーの我々は、美しくも奇妙な形の海岸の景観をゆっくり愛でながら竜串に向かって歩く。途中、海岸線から離れて今度はサニーロードという名に明らかに負けている(笑い) 退屈な道を小1時間ほど歩く。小さな峠を越え、益野川に沿って道を再び海に向かって下りきると、もうそこは今日の目的地、竜串であった。

 昼前に目的地に着いてしまったので、三崎地区にある県立水族館「足摺海洋館」でのんびりと時間調整をする。2階建ての建物の天井にまで達する中央の巨大円形水槽の中には、釣り師憧れの巨大魚が悠々と泳いでいた。釣り師の間で敬意を込めて「GT(ジャイアント・トレバリー)」と呼ばれるロウニンアジや、ハタの仲間が目の前を次々に通り過ぎるのをうっとりと眺めていると、いきなり水槽の死角になっていた下の方から他の魚を追って浮上してきた巨大魚がいる。体重30kgをゆうに超えると思われるクエだ。「ひゃー、こんなヤツを釣りたい!」という気持ちより先に「うひょー、こんなヤツを食べたい!」「うううっ、クエ鍋食べたい!」と思ってしまった黒ちゃん、これじゃ釣り師失格ですかね。

 ノンビリ海洋館見学のあとは、半島をグルリ周遊する遊歩道を歩いて、「弘法大師見残展望の碑」、「海中展望塔」、「堤防先端のボラ釣りおじさんコンビ」などを冷やかして、この日の宿「ホテルオレンジ」に到着したのは2時半であった。
黒笹慈幾




サニーロード沿いのコメリには「釣りエサあり」の幟がはためく。さすが釣り師のパラダイス、土佐清水らしい光景。もちろん、エサは買わずにスルーしました。


「めじかの里」の敷地内には風通しのよさそうな遍路小屋が建てられていた。夏遍路には涼しいけど、冬場は寒いかも。


13年前に、ビーパルの歩き遍路特集取材のとき泊まった竜串の宿がまだ営業していた。あの時はひとり遍路で金剛福寺から1日でここまで歩いたんだったっけ。黒ちゃんも元気だった。なんだか懐かしいなあ。


県立足摺海洋館の建物。来館者減に悩んでいるとニュースで報じられたのを見たが、中はいわゆる水族館なのだから、ちゃんと「竜串水族館」という名前にする方がわかりやすいと思う。昨今の水族館ブームにものれるのになあ、と思う。


海洋館の人気者のマンボウくん。時間を決めて餌やりのシーンを見せてくれるが、あのまあるい口でエサのオキアミを一気に吸い込むところはなかなかかわいい。


海洋館やレストランなどの施設は竜串湾を望む入江の一角に作られているが、その庭が真っ赤な彼岸花で埋め尽くされていた。


海洋館のレストランて売り出し中の「ジョン万たたき丼」。藁焼きの代わりに油で火を通し、魚特有の臭みを消す工夫をしたという。


岬の防波堤の先端で釣りをしていたおじいさんに型のいい沖ボラがかかった。今の時期、ボラは抱卵していてカラスミがとれるんだ、と嬉しそう。


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