Let’s go o-henroad! 「お遍路ードプロジェクト」について

15日目「どしゃ降り遍路、初体験」(2014年6月28日)

歩数 24758歩
距離 19,8km

 まずは昨日、思わせぶりに引き延ばしたイサギ釣りの報告から始める。黒ちゃんのこのブログの読者は真っ先にそれを書かないと納得しないと思うので。といっても、このブログのアップは毎日昼ごろなので、竹内記者の朝刊の記事の方が早い。だから結果をご存知の方も多いと思うが。ふふふ…ものすごく釣れたのである。それも狙っていた40cm級が「つ抜け」で。ちなみに「つ抜け」とは「二桁」という意味の釣りの業界用語である。
 このイサギ釣りの「感動編」の方は、竹内記者がどうしても朝刊で書きたいというのでそちらに譲って、黒ちゃんはイサギ釣りの「テクニック編」を担当して書くことにする。

 イサギ釣りの船を佐賀港から出してくれた「釣りバカ鴨原さん」の釣り方は極めてシンプルだ。一般的にイサギ釣りに使うコマセ用のカゴも、天秤も、クッションもオモリも一切使わない。磯釣りなどに使うガイドがたくさんついた2号のグレ竿と、スピニングリールだけである。先糸を付けずに道糸にグレあるいはタイバリを直結し、エサのオキアミを刺し、船尾からリールをフリーにして仕掛けを潮下に向かってどんどん流していく、いわゆる「フカセ釣り」である。このとき、コマセのオキアミも少量づつ切らさずに潮に乗せて流す。コマセのオキアミと食わせエサのオキアミが一緒に流れていくように気を配る。オモリもなにもついていないので、エサのオキアミと糸が潮に運ばれ、ときには水中深く巻き込まれていくのに任せる釣り方である。
 50mから70mくらい道糸が出て行ったころだろうか、竿に突然衝撃が走り、穂先がひったくられるように大きく曲がった。これが大イサギの当たりである。「穂先の感度がいい繊細なグレ竿でないとハリ掛かりが悪いのと、掛かった後のやりとりが楽しくない」と鴨原さん。確かに釣りは魚と人間の間に介在する道具が少なく、シンプルなほど味わいが増すのは事実である。
 2号のグレ竿を満月に引き絞りながらの大イサギとのやりとりは、とにかくエキサイティングで楽しかった。釣りバカ鴨原さん、ありがとうございました。また一緒に遊びましょう。

 さて、イサギ釣りの話はこのくらいにしておこう。昨晩の宿は、佐賀温泉の釣りバカ支配人安原さんの紹介で、佐賀港近くの漁家民宿「おおまち」にとった。漁師の旦那さんと元保育士の奥さんが経営する家族的な民宿で、気配りの行き届いたステキな宿だった。
 まず、釣りたてのイサギを快く料理してくれた。 次に自分たちで釣ったイサギを自宅に送って奥さんのご機嫌をとりたい竹内記者と黒ちゃんのワガママのために、発泡のケースと氷を用意してくれ、さらに翌日の夕食に間に合うようにと宅急便の営業所まで運んでくれた。さらにさらに、汗まみれの二人の衣服を洗濯して、近くのコインランドリーに運び乾燥機までかけてくれたのである。
 心のこもったサービスと美味しい手料理の数々に黒ちゃんは感動して声も出なかった。ありがとうございます。漁家民宿「おおまち」は幡多郡黒潮町佐賀796―1 tel 0880-55-2353。6月のお遍路ードで、忘れられない思い出になった。

 27日の朝は前夜からの雨が本降りになった。次の宿泊予定地の大方まではどうしても今日中に移動しておかなければならない。なぜかといえば、楽しみにしている中村での居酒屋めぐりがスケジュール的に難しくなるから。という事情があって「楽しい遍路」に似合わないどしゃ降りの中の歩き遍路になった。
 前方左手の海から、容赦のない雨粒が横なぐりに襲ってくる。右手の国道56号線からは、疾走する大型車のタイヤが跳ね上げる水しぶきが襲ってくる。「まるでレインウエアのテストコースだね」と軽口を叩くが、竹内記者はぜんぜん乗ってこない。結局、初の「どしゃ降り遍路」はただひたすら目的地に向かって歩く「無口遍路」になっちゃったのである。
黒笹慈幾




型のいいイサギが竿を絞る。フカセ釣りで狙う技法は釣りバカ鴨原さんの考案らしいが、今では佐賀の釣り師の間ではポピュラーになっているらしい。


大粒の雨に煙る足摺方面の海。雨の海もなかなか美しいなあ。


横なぐりの雨が海から吹きつける中を黙々と歩く。靴の中に雨水が侵入してきた。


雨の中のお遍路さん休憩所。休もうと思ったが、中まで雨が吹き込んでいたのでパス。


大方の海岸にようやく到着。小さな折りたたみ傘をこんな風に構えると河童みたい。なんか情けない感じなのは、土砂降りの中を歩いてきていい加減疲れているから。




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