Let’s go o-henroad! 「お遍路ードプロジェクト」について

13日目「釣りバカ支配人に見送られて」(2014年6月26日)

歩数 20982歩
距離 16,7km

 6月のお遍路ード初日の昨日は「佐賀温泉 こぶしのさと」に泊まった。佐賀温泉は単純アルカリ硫黄鉱泉を加熱したもので、肌触りがぬるりとするいわゆる「美人の湯」系のいい泉質だった。

 5月のお遍路ードで立ち寄った須崎市の「桑田山温泉」もよかったが、ここはそれに匹敵する湯質だと思う。露天風呂のしつらえも簡素だが綺麗で気持ちよい。着いてすぐひと風呂、夕食前にふた風呂、翌朝はサッカーのW杯コロンビア戦も見ないで朝風呂と、3回も露天風呂に通ったほどである。

 いままで山奥の温泉という風情も乏しい国道沿いの温泉施設ということで、佐賀温泉を多少侮って素通りを繰り返してきた(失礼)不明を恥じる黒ちゃんであります。支配人の安原さんはじめ、従業員の方々、いままで大変にシツレイいたしました。

じつは、支配人の安原実さんは高知新聞の私の連載「わたくし東京から来た浜ちゃんです」と竹内記者の「ハマちゃんと歩く1200年目の88カ所」の愛読者であるだけでなく、とんでもない釣りバカであることも判明。急遽これからの「釣りときどきお遍路」プロジェクトのアドバイザーに就任いただくことになった。「釣り好きのネットワークの力、すごいもんですね」と同行の竹内記者は驚嘆しきりであった。本当に釣りをしててよかった、と思う。

 午前8時半、釣りバカ支配人に見送られて「こぶしのさと」を出発、伊与木川の対岸を通る旧道を「小黒ノ川」まで歩き、国道56号線を横切って「鈴」を目指した。窪川からここまでは素直に「正しいお遍路」ルートできたが、そろそろ寄り道モードに舵を切ったというわけだ。

 鈴は興津と佐賀の間にある小さな漁村である。国道56号線を通過する際にいつも「←鈴」の看板を見ていたので、その名前とロケーション(釣りがよさそう)が気になっていた。そこで、歩き遍路で一度立ち寄ってみようと前から考えていたのだ。

 「まるまる1日分の寄り道になるけどいいかな」とおそるおそる竹内記者に聞くと「楽しければいいんじゃないですかね」と鷹揚な反応だったので実現した、寄り道ルートである。まあ、そのあとに付け加えた「釣りもできるし」のひと言が効いたのかもしれないけど。(笑い)

 鈴までの道のりは、前半は涼しい登り道だったが、尾根に出てからの後半は照りつける陽射しと顔にまとわりつく小さな虫たちとの戦いで、辛い消耗戦を強いられた。「鈴への道はすずしかった」などと軽口を叩いていた竹内記者も、延々と続いた灼熱のスカイラインからの分岐点にあった「鈴まで4km」の看板を見てからは、急に無口になってしまった。(笑い)

 鈴には午後1時過ぎにようやく着いた。今日の宿は、鈴共同大敷組合の組合長である谷儀光さんのお世話で、見知らぬ方のお宅に「民泊」させていただくことになっている。竹内記者と黒ちゃんは、このあと原稿を書き終わったら鈴港の防波堤で夜釣りをするつもりで、竿と電気浮き釣りの仕掛けを持ってきている。結果は、明日報告します。
黒笹慈幾




着いた日の夜、「佐賀温泉こぶしのさと」でご接待で出された刺身盛り合わせ。佐賀港であがったばかりのハガツオ、タチウオ、アジ、チダイの刺身は絶品でした。お大師さま、ご馳走さまでした。


「こぶしのさと」の朝食。タイのみりん干し、オキニロギの干物、青海苔入りの薩摩揚げ、青海苔などを炙りながら食べたが、「これが朝食?」というくらいの豪華さ。土佐ジローの卵かけご飯も美味しかった。


延々と灼熱のスカイラインを歩いてやっと現れた看板。もうすぐ鈴かな、とおもったら「あと4km」の看板が‥。


ようやく海が見えた。少しガスがかかっているが、海を見るのはそういえば久礼以来である。


鈴への下りみち「さかな街道」で昼休み中の黒潮町役場の職員さんと立ち話。お遍路姿の我々を見て最初は不審感あらわだったが、高新の連載を読んでいてくれたのですぐに打ち解けて、明日歩く予定の海岸沿いのルートを教えてもらう。サンキュ!


もうあと少しで鈴の集落。お腹がグーグル君になってきたぞ。




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