Let’s go o-henroad! 「お遍路ードプロジェクト」について

12日目「原稿まだ書いてないんで、ビールは飲みません」(2014年6月25日)

歩数 19433歩
距離 15,5km

 朝4時半に目が覚めてしまったので、5時に合わせてあったアイフォンのアラームをOFFにした。明るくなり始めた町の気配を感じようと耳を澄ます。

 クルマの音はまだ聞こえない。山の方でホトトギスの声が聞こえる。近くではシジュウカラとウグイスの声が混じって、そろそろ目覚め始めた窪川の町のBGMになっている。

 洗面所の窓から四万十源流の山々に目を転じると、高南台地名物の朝霧がうっすらとかかり、6月のお遍路ード初日の晴天を約束してくれている。

 昨晩は高知市内にまでその名が轟く(竹内記者談)鉄板焼きビアレストラン「コールマン」で前夜祭(これも竹内記者談)を執り行い、まだ一歩も歩いていないのに大いに盛り上がった。

 私は「シメイの赤」と「ヒューガルテンの生」をいただいたが、窪川でベルギービールが飲めるとは想像もしていなかったので、格別であった。そのあとお約束のカラオケを、スナック「きずな」で、最後は「初音」のきしめんで小腹を満たし、宿泊先の老舗旅館「美馬旅館」に戻って床についたのは日付け変更線直前だった。それなのに目覚めがやけに爽やかなのは、コールマンのベルギービール効果かもしれない。

 さて、今回のお遍路ードは最初の3日間だけ、ゲストウオーカーがいる。高知出身で、今は大阪で歯科医師をしながらモデルもやっているという変わったというか、とんでもない女性である。前回は竹内記者とふたりで歩いてとても楽しかったが、今回はそれにもう1名美しい女性が加わったわけで、目覚めが爽やかなのはそっちの理由かもしれない。(笑い)

 モデルの梓佐(あずさ)さんには「遍路ガールのかっこいいファッションでキメてきてください」とお願いしてあった。写真でご覧いただけるように、アウトドアブランド「モンベル」の機能素材のウエアと、帽子と靴を萌黄色の同色であわせるというステキなカラーコーディネイトで現れた。なかなかいいじゃないですか。これならば若い女性にも「こんなファッションでお遍路してみませんんか」と誘える。

 取材に来てくれたRKC高知放送とKUテレビ高知の両方の取材スタッフに、今回は黒ちゃんはどうでもいいから、梓佐さんのかわいい「遍路ガールファッション」を中心に撮ってくださいとお願いした。

  朝6時すぎ、岩本寺の本堂で副住職の窪博正さんの特徴のある「明るい般若心経」を聞いてから、いよいよ足摺岬38番金剛福寺に向けて歩き始める。しばらくは国道56号中村街道を進むが、「峰ノ上」で国道を逸れ、片坂のトンネル群をスルーして下る遍路道に入った。

 歩き遍路専用道はやっぱりいい。陽射しを遮ってくれる土の道は涼しいし、なにより足に優しい。片坂を通過する車の騒音は時折聞こえてくるが、気分爽快である。

  遍路は初めてという梓佐さんは、苦しい表情も見せず、涼しい顔で黒ちゃんについてくる。実は彼女は小さい頃からクラシックバレエで鍛えていて、今でも週に2日はレッスンに通っているらしい。1日20kmルール、とか言っている軟弱な黒ちゃんや竹内記者とは筋肉が違うはず、実はもっと歩けるに違いない。

 朝早い出発だったので、昼前に今日の宿泊予定の佐賀温泉こぶしの里に着いてしまった。結果的に1日でいちばん暑い時間帯に歩かなくてすんだわけで、夏場の歩き遍路は「午前中上がり」が正解かもしれない。

 こぶしの里のレストランで昼ごはんを食べる。「生ビールいっちゃう?」と聞くと、竹内記者は真面目な顔で「いや、まだ原稿書いていないんでやめときます」と言う。えらい!新聞記者の鏡だね。しょうがないので黒ちゃんだけ「生中」で、ほかの2人はジンジャエールで遍路初日の無事終了を祝ったのであった。
黒笹慈幾




窪川一の老舗旅館「美馬(みま)旅館」前を出発。今回のゲストウオーカーはモデルの梓佐さんと。日除けの帽子とアゾロの靴の色を合わせてある。なかなかいいですね。黒ちゃんは先回と同じ装備。


「峰ノ上」で、このゴルフクラブを右手に持った弘法大師の石像が片坂の歩き遍路道の入り口の目印。案内看板は見逃しやすいので要注意です。


地元のテレビ局の取材を受ける梓佐さん。。


歩き遍路道の下を片坂の隧道が通る。


究極の日焼け止めファッション。お遍路に誘うときに、女性の紫外線対策に気を配ってあげるのはもはや常識かも。


紫外線対策後ろ姿編。


佐賀温泉 こぶしのさとの「釣り好き支配人」安原さん(失礼)。明日立ち寄る予定の港の釣り状況を詳しく教えてくれました。サンキュ!


佐賀温泉こぶしのさと。 幡多郡黒潮町拳ノ川2161番地 tel・0880-55-7011




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