選手が成長する驚きを    編集局運動部 井上真一 


 社会部、支社局を経験して現在は運動部に所属しています。県内関係のスポーツに関わる取材を担当しており、学生時代などに運動部で鳴らした人は取材をさせてもらったことがあるかもしれません。

右寄せの画像 これまでに、インターハイや国体を取材しました。この仕事紹介ページの執筆時は高校野球四国秋季大会のまっただ中。ちなみに、今は4強が決まり、明徳義塾、高知が勝ち残っています。今週末はどうなることやら。

 さて、そんな取材をする中で、特に中高生の成長には驚かされます。例えば、上に書いた高校野球高知高のエース。県予選を終えた段階でのチーム紹介では、「好投しながら、突然制球を乱すことがあり、2番手投手にも出番がありそう・・・」というようなことを書いたわけですが、四国予選ではここまで2戦を戦って、連続完投。内容も完璧。話を聞くと「四国大会では力んでしまったので。自分は一応エースなので、みんなに信頼してもらえるように、落ち着いて投げようと・・・」というようなことを言うわけです。

 これが、はっきり言って、うれしい。いや、自分が何かをしたわけではまったくないのですが、堂々たるピッチングを見ていると、「短期間でよくぞここまで・・・」と何らかの感動が沸き上がります。と、同時に自分のことが身につまされます。中学時代、部活をもっと頑張っておけばよかったなあ、とか、高校に至っては帰宅部じゃなかったっけ、とか。結果はともかくとして、ただ何かに打ち込むということを、30歳も過ぎてから、考えさせられるわけです。それほどに、彼らのプレーにはひた向きさとか、一途さがある。プロ選手みたいに給料をもらっているわけでもないのに、授業以外の時間はほとんど部活漬け。将来だってどうなるか分からないのに、ただそれに懸けるからこそ、掛け値なしの何かが生まれるのだと思います。

 記事を書くに当たっては、試合内容に選手の気持ちにその辺りの思いを交え、とはいえ客観的に、読者に分かりやすいように記事にします。そして、その作業を通して、選手の成長や苦悩、喜びを疑似体験できるのが、この仕事の魅力なんだろうなと最近気付きました。


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