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2024.06.12 08:55

高知県民も怒り...政治資金規正法改正案「評価しない」大半 アンケート「政活費 毎年公開を」【なるほど!こうち取材班】

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 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、同党が提出した政治資金規正法改正案が6日に衆院を通過し、参院で審議が行われている。23日の国会会期末までに成立する見通しとなる中、本紙「なるほど!こうち取材班」(なるこ取材班)は7~10日、改正法案をどう思うか、LINE(ライン)や街頭インタビューで県民に意見を求めた。ほとんどが改正案を「評価しない」と回答し、厳しい声が相次いだ。

 改正案は、国会議員に政治資金収支報告書の「確認書」交付を義務付ける▷パーティー券購入者名の公開基準を現行「20万円超」から「5万円超」に引き下げる―など。付則で、政策活動費の領収書などを10年後に公開し、政治資金を監査する第三者機関の設置を盛り込んだが、詳細はいずれも今後の検討事項とする。

 自民党は10年後の公開について、10日の参院決算委員会で「(公開に)なじまないものも当然考え得る」と、黒塗りを認める可能性にも言及。野党が求める企業・団体献金の禁止なども盛り込まれず、「抜け穴だらけ」との批判も強い。

▼甘すぎる

 取材班の問いには115人が意見を寄せ、9割以上が否定的な評価だった。

 四万十市の50代会社員女性は、国民がインボイス(適格請求書)で1円単位の領収書が強いられていることを引き合いに「パーティーは『5万円超』、領収書は『10年後公開』とか甘すぎる」と切り捨てた。

 高知市の60代医療従事者の女性は、法案の詳細が決まらない中で「なぜ通過するのか分からない。『これから詰めていきます』っていつ?」と憤る。須崎市の70歳以上の農業女性も「改正法の議論以前に、どうしてこうなったか解明しないままで腹が立つ」とぶちまけた。

 特に批判が多かったのが領収書の10年後の公開で、「毎年公開を」という声が相次いだ。高知市の60代無職男性は「10年後には、今の担当者もいなくなるだろう。めちゃくちゃだ」。いの町の60代無職男性は「(時効となって)事件化されないなら意味がない」と批判する。

 パーティー券購入者名の公開を「5万円超」に引き下げる案にも、高知市の50代自営業女性は「公益のための営みが政治である以上、寄付する側のプライバシーよりも資金の流れを透明化する方が優先されるべき。(公開が)嫌なら寄付しなければいいだけの話」とばっさり。「会費を4万9800円にするのでは」と皮肉る声も寄せられた。

▼襟を正して

 岸田首相らが、企業・団体献金を「民主主義のコスト」と説くことに、香美市の70代無職男性は「『政治には金がかかる』と言うが本当に必要なのか。きちんとした説明や情報開示がないと国民は納得できない」と述べた。

 土佐清水市から高知市に来ていた60代男性美容師は「高速代を節約して下道で来た。国民は倹約してやりくりしているのに、政治家は自由に使って開示もせん。(法案は)問題を先送りにして国民が忘れるのを待ってるだけ」とし、こちらも「納得できない」と語気強く語った。

 一方、改正案を「評価する」とした高知市の50代経営者男性は「政治にはお金が必要だということなら、堂々とパーティーで資金集めをすればいい」。高知市の70歳以上の自営業男性は「少しでも改良されたから」と評価しつつ、「政治活動にお金がかかることは理解できるが、襟を正して活動してほしい」と注文を付けた。(報道部取材班)

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