2024年 04月20日(土)

現在
6時間後

こんにちはゲスト様

高知新聞PLUSの活用法

2023.05.03 08:40

キツネノカミソリって、どんな植物? 「らんまん」登場、逸馬の着物と同色

SHARE

野山を彩ったキツネノカミソリ(高知市宗安寺)

野山を彩ったキツネノカミソリ(高知市宗安寺)


 今週の「らんまん」の週タイトルは「キツネノカミソリ」です。万太郎が高知で警察に捕まってからの佐川への帰り道で、この花に出合いました。聞き慣れない名前ですが、どんな植物なのでしょう?

 「キツネノカミソリ」はヒガンバナ科の多年草です。黄赤色の鮮やかな花を咲かせる印象的な植物です。ドラマでは早川逸馬が着ていた着物の色とイメージが重ね合わされています。

 この植物の名前は万太郎の祖母タキが知っていました。花に先立ち春に出る細長い葉を西洋カミソリに見立て、「キツネノカミソリ」の名が付けられたと言われています。

 牧野富太郎博士は、キツネノカミソリより花が大きく、長く突き出るおしべが特徴のものに「オオキツネノカミソリ」の和名を付けました。

 高知新聞の紙面では、1996年9月7日付に掲載されたことがあります。高知市宗安寺で取材、撮影しています。当時の記事では以下のように描写しています。

 〈高知市郊外の宗安寺では、畑の斜面をキツネノカミソリが彩る。ヒガンバナに先駆けて野山を染める親類筋。花茎は葉が枯れた後に出るが、すらりとした葉をカミソリに見立ててこの花の名がついた。オレンジ色の花は、どこかしらはかなさが。秋に向かう野山に鮮やかなアクセントを添えた〉(竹内 一)

※こちらもどうぞ※
♪一つとせ、人の上には人はなき… 早川逸馬が朝ドラ「らんまん」で歌った「民権かぞへ歌」とは?
早川逸馬のモデルは植木枝盛? 高知市の自由民権記念館長「演説上手、雰囲気もっている」 「らんまん」で宮野真守さん熱演


「らんまん」をもっと深く、もっと楽しく! 牧野富太郎博士の特設サイトはこちら!

高知のニュース WEB限定 自然・植物 牧野富太郎

注目の記事

アクセスランキング

  • 24時間

  • 1週間

  • 1ヶ月