2023.05.31 10:09
【達成しました】仁淀ブルーの聖地「にこ淵」を育む程野に「森の家」造ろう! いの町で計画「山の価値創造する場に」―EINEE高知
グリーンパークほどの活性化協議会のメンバー。山の新たな価値を見いだす「森の家」造りにチャレンジします(写真はいずれもいの町清水上分のグリーンパークほどの)
■異業種で活性化策
バンガローなどを備えた自然公園として1988年にオープン。施設はほぼ、当時のまま
近年では、近くの「にこ淵」が仁淀ブルーの聖地として注目され、全国から年間数万人が訪れる観光スポットとなりました。一方で、グリーンパークの宿泊者は2千人余り。にこ淵からさらに足を延ばし、自然と触れ合ってもらう機会をつくろうと、昨年7月に活性化協議会が設立されました。
毎月1度の会は異業種交流のようで、笑顔が絶えないそう。「雑談からアイデアが生まれます」
■常識を覆す、見たことのない家
メンバーには旧吾北村出身者もいて、程野の山に特別な思いを抱いています。町内で建設業や農業などを手掛ける国友商事の代表取締役、国友昭香さん(66)は「程野の山には人間が手を入れ過ぎていない、ありのままの自然が残っています。昔の山の生活は森と密着していました。『SDGs』と言うと特別なことのようですが、ここでずっと営まれてきた生活です」。
目新しい便利な施設や人気のアクティビティーで人を呼び込むのではなく、山の良さを広く伝えたい―。協議会で会話を重ねる中でたどり着いたのが、今回の挑戦「森の家」造りです。
「森の家」の建設予定地。小川が流れる静かな場所
テーマは「清流仁淀ブルーの聖地“にこ淵”を育む程野の森に○○な家を」。「『森にこんな家があったらいいな』いう絵をフリーハンドで描いてもらいます。子どもも大人も、プロでなくてもOKです」と町観光協会の竹村健吾さん(40)。1位を選ぶのではなく、複数のアイデアを組み合わせて、「これまでの常識を覆す、見たことのない森の家」を目指すそうです。
「シンプルに森と親しめる場所」を目指しています
メンバーの間でも夢が広がっています。「入り口が2階にあったら面白くない?」「外に滑り台を付けたい」「子どもが隠れる穴も欲しいよね」。杉やヒノキ、広葉樹など、県産材をふんだんに使う予定です。
建設予定地は1区画540円という「破格の値段」のテントサイト横。すぐ下を小川が流れ、鳥のさえずりが聞こえます。屋外炊飯場以外に施設はなく、まさに「ありのままの自然」です。
「子どもは何もない所でも、小枝を集めて積み上げてみたり、川の石を飛び越えてみたりして楽しみますよね」と竹村さん。「森で何かを始めてもいいし、何もせずにぼーっと過ごしてもいい。森の家をシンプルに森と親しめる拠点にしていきたいです」
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