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2023.03.26 08:40

花々鮮やか、植物園彩る 「牧野博士の新休日」開幕、高知県内春らんまん

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春の花々が輝くこんこん山広場(写真はいずれも高知市の県立牧野植物園=佐藤邦昭撮影)

春の花々が輝くこんこん山広場(写真はいずれも高知市の県立牧野植物園=佐藤邦昭撮影)


 高知県全域で展開する「牧野博士の新休日」博が25日に開幕し、高知市の県立牧野植物園や桂浜、越知町などでオープニングイベントが開かれた。県内は時折雨が降るあいにくの天気となったが、訪れた人は笑顔の花を咲かせ、関係者らは観光振興への期待に胸を膨らませるなど、各地は春色のにぎわいに包まれた。

 県立牧野植物園(高知市五台山)ではフラワーイベント「春らんまん まきの花物語」が始まった。鮮やかなオレンジのキンセンカ、黄のルピナス、淡い青のネモフィラなどが広場を彩り、まさに春らんまん。訪れた人があちこちで足を止めては、花々に見入っていた。

 こんこん山広場には色とりどりの70種約2万株が植えられた。キンギョソウがふっくらとした赤い花を咲かせるそばで、ノースポールの小さな白い花が揺れる。園職員は、それぞれの花が引き立つよう「寒暖の色の配置にこだわった」そうで、訪れた人々は「きれいなね」「すてきな花畑」と写真撮影を楽しんだ。

南園ではセンダイヤザクラと菜の花が咲き誇る

南園ではセンダイヤザクラと菜の花が咲き誇る

 センダイヤザクラや桃が見頃を迎えた南園では、カラカサダケを持つ牧野富太郎博士の銅像の周囲も春仕様に。博士がシャツを染めて遊んでいたというカキツバタや、著書で「わが邦の誇りとするに足る花」と記したサクラソウなどゆかりの植物9種が植えられた、縦横2メートルの木製プランターで像を囲んだ。

 園内を散策していた東京の女性3人組は、朝ドラの放映で混雑する前に来たという。花見用の弁当を片手に「花の名前を見たり写真を撮ったり。楽しすぎて、なかなか先に進みません。きょうは丸1日ここで過ごします」。うち40代の1人は大学の農学部時代、花や葉の特徴を覚える際に「牧野さんのめっちゃ分かりやすい植物図に助けられた。牧野さんがいなかったら卒業が危うかった」と振り返り、博士の「人となりも知れたらな」と話していた。

 月に1度は室戸市から訪れているという仙頭久米治さん(74)、美佐恵さん(72)夫妻は博覧会の開幕セレモニーを観覧したそう。「松坂慶子さんに『(高知に)住んでる人がうらやましい』と言われて誇らしい気分。高知の花、青い空と海を全国の人に知ってもらいたい」と話し、「朝ドラの放送がますます楽しみになった」と声を弾ませていた。

 イベントは6月4日まで。期間中、竹林寺では花皿鉢が展示されるほか、園内4カ所と竹林寺を巡るスタンプラリーも実施。全ての印を押すと、春の五台山と博士のかわいらしい図柄が現れる。(浜田悠伽)

「らんまん」をもっと深く、もっと楽しく! 牧野富太郎博士の特設サイトはこちら!

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