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2023.03.18 08:31

十市保育園、借地できず 所有神社と調停へ 南国市

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 高知県南国市は17日、十市保育園などの市有施設が立つ同市十市の民有地について所有者との借地契約が切れ、1月以降、退去を求められていることを明らかにした。市は「新たな契約を結ぼうとしたが合意に至らなかった」と釈明。今後民事調停を進める方針で、同日の市議会3月定例会に関連議案を提出し可決された。平山耕三市長は会見で「保護者や関係者に心配をかけて申し訳ない」と陳謝した。

 市によると、借りていた土地は約5200平方メートルで、公設民営の十市保育園と十市高齢者多世代交流プラザの一部が立地。2002年に所有者の宗教法人新宮神社と事業用定期借地権設定契約を結んだ。

 市は22年末の契約満了を前に、契約を結び直すため21年10月に同法人と協議を始めた。法人側は保育園周辺の斜面が土砂災害の警戒区域に指定されていることを懸念。市側は擁壁が施されていない一部の土地を契約対象外とすることなどを提案し、大筋合意した。

 しかし22年12月、契約締結に向けた覚書の協議の際、法人側が提案した中途解約に関する条件で折り合えなかったという。市は詳細について「調停の具体的な内容となるため公表は差し控えたい」とし、1、2月に法人側から土地の明け渡しを求める文書が届いたと説明した。

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