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2023.03.03 08:31

大わらじ飾り、無病息災願う 高知県津野町宮谷

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宮谷地区の入り口に飾られた大わらじ(津野町)

宮谷地区の入り口に飾られた大わらじ(津野町)


 魔よけのため半分だけの大わらじを地区の入り口に飾る伝統行事「堂の口あけ祭り」がこのほど、津野町北川の宮谷地区で行われ、住民らが一年の無病息災を祈った。

 地区の言い伝えによると、その昔疫病が流行し、金剛バッコと呼ばれる大わらじを作り始めた。「半分でもこれほど大きなわらじを履く金剛力の大男がいる」と疫病神を脅す意味があるという。

 2月26日は午前8時過ぎ、同地区の明王寺薬師堂に、住民や行事のために帰省した家族ら約50人が集まった。持ち寄った稲わらを手分けしてぬらしながら丁寧にない、長さ約3メートル、幅約2メートルの大わらじと約8メートルのしめ縄を4時間ほどかけて完成させた。

 大わらじとしめ縄は、8人が担いで、約800メートル離れた地区の入り口に当たる国道197号宮谷バス停近くに運び、飾り付けた。宇都宮孝区長(62)は「わらじを作るのは大変だが、帰省して参加してくれている若い人もいて今年も無事終わった。伝統の行事を次の世代に継いでいってほしい」と期待を込めていた。(富尾和方)

高知のニュース 津野町 伝統行事・祭り

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