2024年 04月20日(土)

現在
6時間後

こんにちはゲスト様

高知新聞PLUSの活用法

2023.02.10 08:47

「からすみ」あめ色に輝く 高知県須崎市の特産

SHARE

えびらにずらっと並んだあめ色のからすみ(須崎市の富士ケ浜)

えびらにずらっと並んだあめ色のからすみ(須崎市の富士ケ浜)

 高知県須崎市特産のからすみ作りが最盛期を迎えている。同市の富士ケ浜にずらっと並んだ沖ボラの卵は、早春の穏やかな日を浴びて熟成。日に日にあめ色の輝きを増している。

 同市では沖ボラが大漁だった約40年前にからすみを作り始めた。現在は水産加工会社数社が生産しており、市のふるさと納税返礼品としても人気を集めている。

 気温が20度を下回る晩秋から3月ごろまでがからすみの加工シーズン。ちりめんじゃこなどを製造する宮進商店(南古市町)は、地元や西日本一円から沖ボラの卵巣を仕入れている。1週間ほど塩漬けにした後、塩や脂を抜く秘伝の工程を経て、富士ケ浜で数週間天日にさらす。

 天候や風によって熟成の進み具合が変わる繊細な作業。熟練の従業員が状態を見極めながら数時間ごとに裏返し、仕上げていく。同社の宮本進太郎社長(46)は「原料は沖ボラの卵巣と塩だけで、あとは須崎の自然でじっくり出来上がる発酵食品。手間暇かけておいしくなっているので一度味わってほしい」と勧めていた。(富尾和方)

高知のニュース 須崎市 水産・漁業 グルメ

注目の記事

アクセスランキング

  • 24時間

  • 1週間

  • 1ヶ月