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2023.01.28 08:35

高知に旧統一教会被害者の会発足 南国市の橋田さん「一人でも救済したい」

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「被害者の悩みを解決したい」と話す橋田達夫さん=左から2人目(高知県庁)

「被害者の悩みを解決したい」と話す橋田達夫さん=左から2人目(高知県庁)

 元妻が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に入信して、家庭が崩壊したと訴えている南国市の橋田達夫さん(65)が27日、「旧統一教会被害者と支援者の会・高知」を発足させると発表した。専用電話(080・8143・2287)で被害者の相談に応じ、日本司法支援センター(法テラス)や行政などと連携して救済に取り組む。

 橋田さんは、元妻が約30年前に入信。高額献金に加え、約2年前に長男が自ら命を絶っており、被害を実名で訴えている。「僕は30年間、一人で悩みっぱなし。高知に相談できる場所があるのが理想と考えた」と、支援者3人の協力を得て会を設立した。会の代表は橋田さんが務める。

 相談電話は2月3日から、毎週火曜と金曜の午前10時~正午に受け付ける。相談に応じるのは、旧統一教会とは別の宗教の2世として苦しんだ経験を持ち、心理相談の経験が長い松尾美絵さん(68)と、教育相談の経験がある森敦子さん(68)の2人。

 橋田さんは県庁で記者会見し、「献金や虐待に悩む人や、脱会したい人がいると思う。一人でも救済したい。過去の被害でも県外からでもいい。被害者がいる限り活動を続けたい」と話した。

 橋田さんは同日、岡﨑誠也・高知市長を訪ねて協力を要請。岡﨑市長は「霊感商法などの被害相談が市役所にすごく寄せられている感じはないが、被害者の会ができれば相談が出てくる可能性がある。十分注意したい」と述べた。(村上和陽、乙井康弘)

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