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2022.11.30 08:38

第146回高新写真コンテストの結果発表

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特選「黎明」辻慶二(60)須崎市緑町
キヤノンEOS5DMarkⅡ 24―105ミリ f11 100分の1秒

特選「晩花」井原美貴子(31)高知市高須
キヤノンEOSR 24―105ミリf4 1000分の1秒

入賞「コッキリコ」野口務(84)宿毛市貝塚
キヤノンEOS7DMarkⅡ10―22ミリ f8 125分の1秒

入賞「キレイ!」安藤義雄(79)土佐市高岡町乙
ニコンD7500 24―200ミリ オート

入賞「くつろいで!」安岡友子(68)高知市高須本町
ソニーα6000 18―200ミリf5 100分の1秒

入賞「上陸したものの」山本咲月(66)四万十市赤松町
フジフイルムX―S10 50―230ミリf10 400分の1秒


【審査評】切り口を考える
 朝晩とも随分冷え込んできましたね。今回届いた写真には、8月の「よさこい鳴子踊り特別演舞」をテーマにした作品もあり、あの日の暑さがよみがえってくるようでした。ただ漫然とシャッターを押したような作品が散見され、もったいなく思ったことです。

 茶道や武道などには「守破離(しゅはり)」という言葉があります。まずは師をまね、その動きを身に付ける。自分に合った動きを試行錯誤していく中で、自分の持ち味を確立していく、というものです。

 写真も同じ。まずは好きな作家を見つけ、作風をまねしながら撮影を重ね、自分ならではの切り口を見つけてください。

《特選》
 辻さんの「黎明(れいめい)」。古木のような骨の存在感がすごい。朝焼けの光、静かに寄せる波。生を終え、美しい形をとどめる骨。動と静の対比が見る者の想像力を刺激し、強い印象を与えます。

 「晩花」の井原さん。花火を一心に見つめるのは、井原さんの曽祖母。集まった家族と一緒に、「何年ぶりかな」と言いながら、花火を楽しんでいたとか。赤く照らされた横顔、まなざしに家族への思いが重なるようです。

《入賞》
 「コッキリコ」の野口さん。祭りは雨のため、集会所内で行われたそう。背中に相手を乗せて回す伝統芸を近くから撮影したことで、より勢いのある一枚となりました。

 「キレイ!」の安藤さんは、七五三参りを撮影。よそ行きの服を着た女の子の視線が、すべてを物語っています。数年後には、華やかな着物をおねだりするのかもしれませんね。

 「くつろいで!」の安岡さん。撮影メモには「わが家の人間さまとそっくり」とありましたが、確かに。口を大きく開けたタイミングも絶妙。ユーモラスな一枚に仕上げました。

 「上陸したものの」の山本さん。浜辺のワニにギョッとしますが、よく見ると浮輪。近くから見れば違和感がなくても、距離や角度を変えて見ると、おかしく見える好例です。

 □  □ 

 今回の応募は一般の部が57人154点(カラー単133点、同組み8点、白黒単10点、同組み3点)、ファミリーコーナーは14人20点でした。高知大学生からまとまった応募もあり、うれしい限りです。どうぞ「守破離」を心掛けて、腕を磨いてください。

 次回コンテストから、18歳以下世代を対象とした「U18賞」を新設します。ピカリと光る、若い力に期待しています。

 なお、今年の年間最優秀賞は12月下旬に本紙紙面で発表します。対象作は今年の一般部門の特選受賞作、ファミリーコーナーの掲載作です。楽しみにお待ちください。(報道部・佐藤邦昭)


ファミリーコーナー優秀作
「クリームちゅけたかったの」西岡芳子(64)高知市宝永町

「ブランコ大好き。」中内一美(65)高知市旭町3丁目

「それいけ!アンパンマン」山内いずみ(38)高知市福井町

「ぼくキャッチャー」橋田俊介(72)佐川町乙

《佳作》
▼「彼岸花」(カラー単)中平雅也(34)高知市高そね
▼「少女」(カラー単)安藤公一(47)土佐市高岡町丙
▼「炎の男たち」(カラー単)山中正光(54)高知市春野町南ケ丘
▼「風の納経所」(カラー単)池知隆(72)南国市大そね甲
▼「龍の舞い」(カラー単)小松雄二(72)香美市香北町白石
▼「山里の暮らし」(カラー単)横山豊(72)大豊町杉
▼「飛躍」(カラー単)小林哲夫(73)宿毛市和田
▼「御祭」(カラー単)西原時子(78)いの町枝川
▼「命短かし恋せよ乙女!」(カラー単)田中一郎(75)佐川町甲
▼「初めてのキッス」(カラー単)宮地知佐(68)黒潮町上川口

最終選考通過者
▽「秋を駆ける」田村昌之
▽「大きいよ!」松岡善郎
▽「ぼくの弟です」明石正
▽「瞑想少年」川谷秀典
▽「おかえり歓喜」小浜明生
▽「走路」竹田祝悦
▽「京間の落日」岡田倫子
▽「嫁ぐ日」井上強
▽「9月のこいのぼり」黒田泰代
▽「First Cola」藤本敬二
▽「夕凪に佇む」糟谷岳
▽「もののけが踊る街」山脇隆良
▽「滝を望む」野川桜寿
▽「ノスタリジー」田所睦三

【第147回高新写真コンテスト作品募集】2月28日必着
◆一般の部 テーマ自由。カラー、モノクロ、単または組み(3枚まで)▼サイズ=六つ切りまたはA4判以上。組みは裏面をテープでつなぐ▼記載事項=裏面に題名、解説、使用カメラとレンズ、撮影データ、住所、氏名、年齢、電話番号、職業を記入

◆ファミリーコーナー カラー。身近な出来事で明るく楽しいもの▼サイズ=キャビネまたは2L以下▼記載事項=裏面に題名、住所、氏名、年齢、電話番号を記入。封筒に「ファミリーコーナー」と明記を

◆応募の注意 本人が撮影したオリジナル未発表作品に限る。人物作品は相手に応募の了承を得てください。作品は返却しません。

◆締め切り 2月28日必着

◆送り先 〒7808572高知市本町3の2の15、高知新聞社編集局報道部「高新写真コンテスト」係

◆発表 3月下旬の紙面。応募作品の一部を、写コン以外の紙面に掲載します

◆賞 一般=特選1~3点(1万5千円)、入賞2~4点(7千円)、U18賞1点(記念品)、佳作10点まで(同)▼ファミリー=優秀5点までに図書カード

◆年間最優秀賞 一般、ファミリーとも、高知新聞社盾

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