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2022.11.21 08:40

カワウにかかし「効果あり!」アユ産卵を見守る〝家族〟 仁淀川漁協3体→13体へ増設 

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仁淀川の河川敷に増設されるかかし。カワウ対策として抜群の働きぶりを見せている(高知市春野町弘岡上)

仁淀川の河川敷に増設されるかかし。カワウ対策として抜群の働きぶりを見せている(高知市春野町弘岡上)


 仁淀川のアユをカワウの食害から守ろうと河川敷に〝動員〟されたかかしに「効果あり!」との声が上がっている。地元猟友会メンバーは「カワウをほとんど見かけんなった」と証言。設置した仁淀川漁協(吾川郡いの町)も「例年以上にアユが多い」と喜び、かかしを当初の3体から13体に増やして産卵期のアユを見守らせている。

 仁淀川のアユ漁獲量は、カワウの食害もあって年々減少。宮崎県延岡市の五ケ瀬川ではかかしが有効だったという情報をキャッチした同漁協の吉村正男組合長(74)が、土佐市の住民団体が作ったものや自作したかかし計3体を10月23日、アユ産卵場近くに置いた。

 すると一変。カワウ駆除を担ういの地区猟友会メンバーから「ウが空から下りてきよったけんど途中で舞い上がったぜよ」「ウを狙いたいけんどおらんが」と聞いた。産卵場周辺をほぼ毎日見回る漁協役員らも、例年以上に多くのアユが跳びはねていると気付いた。

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