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2022.11.08 08:23

不登校の子に居場所を 高知大生が月2回活動―ココハレ ピックアップ

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 子育て応援ウェブメディア「ココハレ」のおすすめコンテンツを紹介する「ココハレピックアップ」。今回は10月にスタートした「和(なごみ)サークル」です。不登校の小中学生の新たな居場所をつくろうと、高知大学の学生たちが高知市朝倉地区で活動しています。

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「和サークル」の学生たち。「お姉さん、お兄さんとして関わっていきたい」と活動しています(高知市朝倉己の地域コミュニティー施設「クルム」)

「和サークル」の学生たち。「お姉さん、お兄さんとして関わっていきたい」と活動しています(高知市朝倉己の地域コミュニティー施設「クルム」)

 不登校の子どもが県内でも増えています。文部科学省がこのほど発表した2021年度の調査では、小学校で465人、中学校で1043人でした。

 学校や教育委員会で不登校対策が行われる中、高知大の教育学部の学生7人が新たな居場所「和サークル」の運営を始めました。

 代表を務めるのは4年の西森みず希さん。教育実習で訪れた小学校の教室で、空席が気になりました。

 「ちらほらある空席を見て、学校に来られない子どもたちとは、学校現場では会えないんだなと気付きました」

 不登校への問題意識とともに、「年齢の近い学生になら、親や先生に言えないことを話せるのでは」と考えた西森さん。「学校以外に居場所をつくろう」と決意し、昨年10月にサークルを立ち上げました。

 学内で仲間を募り、活動の道を模索。地域の子ども支援活動に積極的に参加する中で、熱意に触れたNPO法人「GIFT(ギフト)」が協力。活動場所として、GIFTが運営する地域コミュニティー施設「クルム」を提供することになりました。

 今年10月から毎月2回、「学校でもない、家庭でもない第3の居場所」として、クルムで学びや遊びに取り組んでいます。ゲームや季節にちなんだ企画を用意しながら、子どものペースを尊重。「何したい?」と聞くことから始めます。

 学生の中には、不登校を経験した人もいます。大学での学びに加え、小中学校時代に感じた思いや、学校以外の居場所で安心して過ごせた経験も、活動に生かされています。

 「私たちがお姉さん、お兄さんとなって、人と人との温かいつながりをつくっていきたい」と意気込む学生たち。11月は9、16日に開かれます。(門田朋三)

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