2022.10.10 08:40
「まんさい」さらなる発展を 高知市のシンポに声優・小野大輔さんも登場

小野大輔さん=左から2人目=らを交えてシンポジウムが行われたまんさい(高知市追手筋2丁目のオーテピア)
漫画とアニメの祭典「まんさい―こうちまんがフェスティバル2022」が9日、高知市のオーテピアで開かれた。サプライズゲストとして人気声優の小野大輔さん=高岡郡佐川町出身=が登場し、まんさいのさらなる発展を考えるシンポジウムを開いて盛り上がった。
漫画愛好家らの実行委員会と横山隆一記念まんが館などの主催。新型コロナ下の昨年、一昨年はオンライン形式で、20回目の今年は例年の会場となるかるぽーとが改修中のため、「第19・5回」として事前予約した人ら約50人が来場した。
シンポジウムには漫画家の正木秀尚さんや、月刊少年シリウス編集長の山口崇さんら5人に加え、小野さんが登壇。「声優業界でまんさいに呼ばれることはうれしいこと。出演仲間から『高知、よかったよ』と言われると僕も誇らしい」とにこやかに話した。
登壇者からは、まんさい来場をきっかけに声優になった浜健人さん=南国市出身=がいるなど、未来の声優や漫画家を生んでいるとの意見も。「声優トークショーの横で子どもがプラ板作りに熱中する。みんなが何かしてる謎の空間。まんさいって、ひろめ市場なんです」という声に笑いが起きた。
ゲストが会場で高知名物を食べるイベントも定着して、「かつて、かるぽーとの周りから帽子パンとリープルが消えた」というエピソードも紹介。さらに盛り上げるため、「声優がキャラクター役で生アテレコする」「ゲストが歌う」といったアイデアも出された。
まんさいファンという声優の森久保祥太郎さんも電話で生出演し、「1回足を運んだら、高知という土地とまんさいの熱意にほれちゃう。来年は出たい」とラブコールを送った。
このほか、小中学生対象の体験教室もあり、自由に落書きをしたり、まんがを描いたりして楽しんだ。(玉置萌恵)