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2022.10.04 08:40

高知への旅行は「かなりお得」!?トク割拡大+交通費助成、10/11スタート

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5月の大型連休、観光客でごったがえした高知市の日曜市

5月の大型連休、観光客でごったがえした高知市の日曜市

 高知県は、「高知観光トク割キャンペーン」を11日から始める。政府の「全国旅行支援」開始に伴い、対象地域を中四国から全国に拡大する。併せて、県が独自に交通費を助成する「高知観光リカバリーキャンペーン」も受けられるとあって、「高知旅行はかなりお得」とPR。宿泊業界も〝ダブル誘客効果〟に期待を寄せる。

 「全国旅行支援」は、国内旅行を促し、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた地域経済を浮揚させる狙い。各都道府県がそれぞれ実施内容を決める仕組みで、12月下旬まで。高知を含む中四国9県は足並みをそろえ、12月20日までと決めた。

 本県は国が示した通り、宿泊のみが上限5千円、交通費込みのパック旅行は上限8千円で代金の40%を割り引く。また、飲食店や施設など約1500カ所で使えるクーポンを休日は千円分、平日は3千円分を配布することにしている。ただ、1泊5千円未満の宿の場合は「利用者にもうけが出ないよう」クーポン枚数を調整するという。

 平日の旅行パックなら最大1万1千円分がお得になる計算。加えて、本県の地理的ハンディを補おうと、2020年7月下旬から続けている「高知観光リカバリーキャンペーン」も同時に利用できる。県内宿泊者に交通費を最大5千円助成するため、旅行者はさらにお得となる。

 県内の観光業界からは歓迎の声が上がる。

 高知市の「ザ クラウンパレス新阪急高知」は、旅行支援のスタートを前に「連日10~20件の問い合わせが来ていて、反響が大きい。他より高知を選んでくれているのでは」と期待する。

 コロナ禍前は地域への団体ツアーが多かったという足摺国際ホテルは「(以前の)『Go To トラベル』期間を除けば、団体客はほぼゼロだったこともある。割引が8千円になることで、戻ってきてほしい」。

 日本航空高知支店の担当者は「よさこいなどがある夏と違い、秋冬は目玉がない」と指摘。「旅行支援は観光の呼び水になる。リカバリーのお得感に乗っかった商品をつくりたい」。阪急交通社も「現在の3倍の誘客を目標」に準備を進めており「遠方からバスや電車を使って来てもらえる新商品を企画中」という。

 県観光政策課によると、GoToとリカバリーが同時に実施された20年8~12月は5カ月間で、約7万人がリカバリーを申請した。

 この間、コロナ禍前の19年比で本県の宿泊者数は84・1%まで回復。一方、全国平均は74・0%、四国3県で最も良かった愛媛も80・0%で、「高知と他県との差は、リカバリーの効果」と見ている。大阪や兵庫、東京や神奈川の申請者も多く、アンケートでは7割が「リカバリーがあったから高知を旅行先にした」と答えたという。

 果たして、今回の旅行支援とリカバリーの相乗効果は―。(浜田悠伽、加治屋隆文)

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