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2022.09.26 08:40

高知の男性、家事・育児力全国一! 時間や幸福度で上位 民間調査

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 民間企業が調査する男性の家事・育児力の都道府県別ランキングで、高知県が全国1位に輝いた。家事・育児の時間や関与度などでトップとなり、総合スコアで前年の10位から大きく前進した。2位は沖縄、3位は鳥取だった。

 調査は積水ハウスが2019年から毎年実施している「男性育休白書」。五つの評価軸からなり、夫が普段行っている家事・育児の項目数と関与度、家事・育児時間を、妻の評価や申告を基準に数値化しているのが特徴。夫の育児休業取得日数と、夫本人が回答した家事・育児の幸福度も調べた。

 総合スコアを集計した結果、19年(23位)から年々順位を上げていた高知は、今年ついに首位となった。家事・育児の項目数(8・5項目)や家事・育児時間(週18・4時間)などで1位に。幸福度は3位、育休取得日数(10・2日)は11位だった。

 全国平均は、家事・育児の項目数は5・9で週12・4時間、育休取得日数8・7日など。全体の男性の育休取得率は17・2%で前年から5ポイント増加。取得日数も5日延びた。若い年代ほど取得率が高く、20代は24・9%と4分の1が取っていた。

 一方、育休取得を検討した夫の6割が「不安を感じた」と答え、「いつまで休むのかしつこく聞かれた」といった経験談も寄せられた。

 ジェンダー論に詳しい高知大学の森田美佐教授は、上位3県は共働き率が全国平均より高く、特に高知は夫が仕事をし、妻は専業主婦という割合が低いと説明。「高知では男性の家事・子育て参画が欠かせない。男性が共稼ぎを普通のことと受け止める文化があり、妻だけが家事をやるべきだとは考えてないのかもしれない」と指摘した。

 調査は6月にインターネットを通じ、各都道府県で配偶者と小学生以下の子どもと同居する20~50代の男女200人、計9400人を対象に調査した。(森田千尋)

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