2022.09.22 08:35
土佐町から世界カヌー挑戦 協力隊・深田さん、元王者・ジョコシュさん 「マラソン」で日本代表
壮行式で子どもたちから花束を受け取る=奥左から=深田康平さんとラヨシュ・ジョコシュさん(土佐町のさめうらカヌーテラス)
深田さんは広島県安芸高田市出身。父親がコーチをしていた影響で幼い頃からカヌーを始め、日本体育大2年時にはスプリント種目で世界選手権出場も果たした。
「カヌー界を盛り上げる仕事をしつつ、選手として競技も続けたい」と、今年3月に土佐町に移住。早明浦カヌーアカデミーで小中高生を教える一方、自身もジョコシュさんの指導を受けて「オリンピックでのメダル獲得」を目指し練習に励んでいる。
カヌーマラソン選手権に向けた日本カヌー連盟の代表選考会は5月に行われ、深田さんは26キロ、ジョコシュさんは30キロコースの代表に決定。ジョコシュさんはスプリント種目での世界選手権優勝経験も買われ、18人の選手・コーチを率いる。
壮行式は同町田井のさめうらカヌーテラスで行われ、約30人の住民らが集まった。ジョコシュさんは選手としてピークを過ぎた自身を「過去」、深田さんと子どもらを「現在」と「未来」に例えつつも、「土佐町のために頑張りたい」とあいさつした。
深田さんも「土佐町や日本カヌー界に良い影響を与えたい」と意欲満々。未経験の長距離レースで「世界の壁は厚いと思う」としながら、「1日30~40キロをこぐ練習をみっちりやってきた。自信を持ってレースを楽しみたい」と力強く話していた。(谷沢丈流)