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2022.09.13 08:39

ウクライナで医療支援、高知大出身医師が講演 高知市

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スライドでウクライナでの活動を伝える長嶋友希さん(高知市追手筋1丁目の高知大学オープンイノベーション拠点MEDi)

スライドでウクライナでの活動を伝える長嶋友希さん(高知市追手筋1丁目の高知大学オープンイノベーション拠点MEDi) 

 海外で医療支援に取り組む認定NPO法人「BRIDGE(ブリッジ)」(本部・高知大学医学部環境医学教室)が11日、ウクライナや近隣国で医療支援に従事する医師の長嶋友希さん(37)の講演会を高知市内で開いた。オンラインを含め医学生ら約30人が体験談に耳を傾けた。

 長嶋さんは筑波大学を卒業後、ガーナの非政府組織で保健活動に従事。帰国後、高知大学医学部で医師免許を取得し、千葉の病院で勤めていた。今年4月から災害医療の支援活動を続ける認定NPO法人「ピースウィンズ・ジャパン」(本部・広島)に加わり、ウクライナで病院の再建といった医療支援を担当。一時帰国中で、支援の様子を報告した。

 同国北部の州では、ロシア軍の攻撃で医療施設も被害を受け「州内に10台あったCT(コンピューター断層撮影装置)のうち、3台が破壊され使えなくなった」。現地の人によると、同軍は医療機関を集中的に狙ったそうで「屋上のヘリポートに赤十字を書いてアピールしていたが、逆に狙われたため、慌ててマークを消したとも聞いた」という。

 現地では1日に3、4回ほどアプリで空襲警報が届き、その度に地下シェルターへ避難しなければならなかったそうで「実際にミサイルを見たことはないがストレスを感じる」などと、今も続く戦時下の生活を伝えた。

 会では「高知ウクライナ友の会」代表、高知工科大助教のコスチャンチン・オヴシアンニコウさん(32)=キーウ出身=もオンラインで講演。参加者の「日本に避難してきたウクライナ人にどのような支援ができるか」との質問に、「普通の生活が続けられるよう就職や学びの場での支援が必要だ」と話していた。(川田樹希)

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