2022.08.20 08:35
三原村にどぶろくの季節 新米で仕込み始まる
蒸した新米を酒母に入れてかき混ぜる東久美さん(三原村下長谷)
現在、村内では6軒の農家がどぶろくを製造。下長谷で農家民宿「くろうさぎ」を営む東慶祐さん(66)方では、水に米こうじと酵母を入れて〝酒母〟を作る「添え仕込み」と、酒母に蒸し米と水を加える「留め仕込み」の2段階に分けてどぶろくを造る。
18日は留め仕込みがスタート。酒母に蒸したコシヒカリの新米約15キロと冷水を入れ、妻の久美さん(60)が「おいしくなーれ」とゆっくりとかき混ぜていった。今後、定期的に混ぜながら、18度前後の冷蔵室で1カ月ほど寝かせる。
東夫妻が造るどぶろく「こぼれ雪」は辛口ですっきりした味わいが特長。新米が「おかずもいらない」ほどおいしくできたと胸を張る慶祐さんは「農村で昔からこっそり造られてきた秘蔵のお酒を味わって。田舎料理によく合う」と話していた。(坂本出)