2024年 04月20日(土)

現在
6時間後

こんにちはゲスト様

高知新聞PLUSの活用法

2022.08.11 15:36

【紙面に掲載できなかった記事特集1日目】 クールで熱い小2/やって良かった麦茶サービス/少人数でも踊る!〈高知 よさこい 2022〉

SHARE

悪疫退散!

 菜園場商店街のチーム「菜園場Activation by ペプシ」の衣装のイメージは、陰陽師(おんみょうじ)。巫女(みこ)姿の踊り子と一緒に、みやびな曲調に乗せ「悪疫退散!」と演舞した。

 鳴子を持つ、みんなの願いは「よさこいが無事に終われますように、来年は無事開催されますように」。

 願いよ、かなえ。


親子で旗振る

 愛媛の「純信連」が9年ぶりに小旗隊を復活。音楽に合わせ赤い旗を大きく振り回す15人の男の中に、4人の親子がいた。

 小旗隊の初代メンバー、真鍋佳之さん(44)と12~16歳の息子3人。長男の光太郎さん(16)は「お父さんが旗を持って一回転する姿がかっこよくて、ずっと小旗隊にあこがれていた」そうで、追手筋では「練習でうまくいかなかった振りが決まった。楽しかったあ」。親子4人で旗を持ち、胸を張った。


麦茶接待 やってよかった

 「死ぬほど暑い」「おかわり」。旭会場の「接待所」では、汗だくの踊り子たちが麦茶をごくり、ぐびり。ボランティアの小森政幸さん(70)によると、今回は新型コロナの感染対策としてスタッフは手袋を着用、コップを踊り子に取ってもらうスタイルに変更したという。

 「今年はやってええもんかのー、やめるかのーと言いよったけんど、こうやって『ありがとう』と言うてもらえると、やってよかった思うよ」と小林さん。「あっついし、ちょっと(列が)途切れてもらわんと、たまったもんやない」とぼやきつつ、やっぱりうれしそうだった。


クールなコンガ

 サンバのリズムで楽しませる「obrigado花山海」はリズム隊がにぎやか。大人たちに交じってコンガを担当する朝倉小2年の山崎蒼大君(7)は「踊りより太鼓が好き。たくさんの踊り子さんを率いるので、自分もできるだけ楽しい音を出してみようと思う」。熱くリズムを刻みつつ、クールに話した。

 普段は植物や生き物を愛する男の子。よさこい出場は母親に抱かれての分も含めて、3回目。父親の雅之さん(53)によると、「今回は自分でやりたいと言ったんです。ぶっきらぼうだけど彼は今、高ぶっています」。

 そんな蒼大君に意気込みを聞くと、「踊り子にぶつからないようにする」。あくまでクールだった。


少人数でも踊る!

 岡山県津山市の「津山よさこい踊らん会・紅」は踊り子19人で来高。医療従事者ら、本来のメンバーの半数以上を地元に残しての参加となった。

 8日に、全国的なコロナ感染再拡大を受け7人が参加を見送った。「出場辞退もよぎった」と話すのはチーム発足時からのメンバー。「こんな少人数で踊りきれるだろかと不安もあった。でも、行ける踊り子がいるなら行こう!」と、乗り込んで来た。

 チーム最年長の林原洋子さん(78)は「出られなかった仲間の思いは、胸にしっかり持って来ました」と語り、「高知の風と観客の皆さんからパワーをもらって楽しく踊れました」と晴れやかな表情で話した。

園児も元気に、よっちょれよ

 高知市内の園児も元気に鳴子を打ち鳴らし、コロナ禍で踊れなかった卒園生も一緒に踊った。

 「くるみ幼稚園」の卒園児で小学1年の井川叶琉君はBTSのメンバーのまねをして、髪の毛をスプレーで真っ青に染めてきた。「汗がたれよったけど、楽しくて疲れんかった」とにっこり。卒園生の小学1年、土居鈴奈さんは人生で初のよさこい。「久しぶりに友達に会えてよかった」と喜んだ。

 「うしのす家」は卒園した小学1、2年生も一緒に踊った。「みんなが一生懸命声を出してくれて」と西口久子園長は感激の面持ち。小2の明神菫さんは「みんなの拍手がうれしかった。こんなに激しい拍手だった」と力強く手を合わせてみせた。小2の森美結心さんも「みんなが見てくれるのがうれしかったよー」と喜んだ。

 帯屋町会場を踊り切った「杉の子3園」の園児らは、みんなで冷えたゼリーを食べながら「楽しかった」「にこにこ笑顔で踊った」「僕も」とにこにこ。先生は「最後までしゃきっと踊ったね」とたたえていた。

オバハンズのおかげ

 TACYON(タキオン)は風神・雷神をテーマにした衣装で出場。それを仕上げたのが踊り子の母親らでつくる裏方メンバー、通称「オバハンズ」だ。

 今年の予算では、衣装班のイメージ通りの衣装が準備できず。

 ここでオバハンズの面々が登場。スカートの前掛けを縫い付けたり、肩におそろいの金のワッペンをくっつけたり。100円ショップで買ったサンバイザーにあまりの布や金色のチロルテープで飾った、かぶりものも。

 メンバーの西沢理菜さん(53)は「手作りとは思えんやろ!」と自慢し、「お金使わず知恵使え、よ」。

 衣装班メンバーの踊り子、森田春花さん(29)は「オバハンズがいなければ、今年の衣装はこんなにすてきになってなかった。ありがとう」。

 「神様感のある」衣装をまとい、ダイナミックで厳かな踊りを見せた。

高知のニュース WEB限定 よさこい祭り 写真・グラフ

注目の記事

アクセスランキング

  • 24時間

  • 1週間

  • 1ヶ月