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2022.08.04 08:35

サボテン1万株〝踊る〟 岬のサキュレントハウス(室戸市)―フォっトけないす

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1万株のサボテンや多肉植物がずらりと並ぶアトリエ(写真はいずれも室戸市の「岬のサキュレントハウス」)

1万株のサボテンや多肉植物がずらりと並ぶアトリエ(写真はいずれも室戸市の「岬のサキュレントハウス」)


 赤や緑、丸や柱状、ものによっては人の形のようにも見える。室戸市室戸岬町のアトリエ「岬のサキュレントハウス」には個性豊かなサボテンや多肉植物がわんさか。600~700種類、約1万株が、生き生きとまるで踊るように迎えてくれる。

約60年前から育てている直径約70センチのサボテン。売値は「1年で1万円として60万円くらいかしら」と話す山田織枝さん

約60年前から育てている直径約70センチのサボテン。売値は「1年で1万円として60万円くらいかしら」と話す山田織枝さん

 このサボテンワールドのルーツは、オーナーの山田織枝さん(63)の母が室戸市の海岸でサボテンを拾った約60年前にさかのぼる。折しも日本でサボテンブームが巻き起こっており、すぐとりこになった。ブームが去った後も国内外から収集したり、挿し木で増やしたり。サボテンに囲まれた家で育った山田さんも、母の手伝いをするうちに…。

 ただ、あまりにも増えすぎてしまった。「これ以上増えたら困る。でも、処分するのはもったいない。室戸の観光に生かせないかなあ」。山田さん一家は、2020年12月にサボテンの販売や寄せ植えのワークショップを行うアトリエを開いた。

ビュッフェのように好きなだけサボテンを選べるワークショップ

ビュッフェのように好きなだけサボテンを選べるワークショップ

 人気のワークショップ(700円~)はサボテンビュッフェと呼んでいる。約100種類の小さなサボテンから好きなだけ選んで鉢に植え、オリジナルの寄せ植えを作れる。植物雑貨クリエイターの資格を持つ山田さんは「サボテンは丈夫で水をやる頻度も少ない。初心者でも扱いやすく、インテリアにお薦めです」。予約なし(団体は要相談)で体験できる手軽さも魅力だ。

オリジナルの植物雑貨を制作できる

オリジナルの植物雑貨を制作できる

 最近は、さまざまな分野で活動する移住者から刺激を受けているという山田さん。「課題の多い室戸でも個性を発揮して頑張る姿はまるでサボテンのよう。私も負けずに室戸を盛り上げていきたい」とほほ笑む。

 見て、植えて楽しいひとときを。室戸岬にほど近い、サボテンの楽園にいらっしゃい!(室戸支局・板垣篤志)

高知のニュース 室戸市 自然・植物 フォっトけないす

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