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2022.07.29 08:40

水産物加工販売「魚舎」復活 高知県奈半利町 Iターン夫妻ら運営

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加領郷魚舎を運営する西村昌季さん=右端=と浜岡さん夫妻(奈半利町甲)

加領郷魚舎を運営する西村昌季さん=右端=と浜岡さん夫妻(奈半利町甲)

 安芸郡奈半利町加領郷地区で一昨年閉店した水産物加工販売施設「加領郷魚舎(なや)」がこのほど復活オープンした。高知市のルアー会社社員と広島県出身の夫妻が施設を借り受け、加領郷漁港に揚がる魚介類を干物や生ハムなどに加工して販売。ゆくゆくは飲食スペースも設ける夢を描いている。

 魚舎は町が施設を整備し、2016年にオープン。女性グループがキンメダイの干物などを販売し人気を集めたが、メンバーの高齢化などのため活動を終えた。

 ルアー会社ディーパース・ファクトリーの生産部長、西村昌季さん(50)は同地区を度々訪れ、遊漁船事業などができないか模索。地元の漁業者と話すうち、空き家となっていた魚舎での加工品販売を決意した。

 西村さんは友人で高松市の商業施設「ゆめタウン」の鮮魚売り場で働いていた浜岡広行さん(45)=広島県竹原市出身=に「一緒にやらないか」と打診。浜岡さんは交際していたみ咲さん(45)=広島市=に相談した。母親の介護をしていたみ咲さんは悩みに悩んだが、「2人で行きなさい」と背中を押され移住を決めた。婚姻届は奈半利町役場に提出した。

 西村さんはマネジメントを担い、浜岡さん夫妻が魚介類を加工、販売する。店にはキンメダイの干物や生ハム、サバのみそ煮、シイラのみりん干しなどがずらり。一角には「本日のマニアな魚たち」と名付けられたコーナーもあり、バラエティーに富んだ品ぞろえだ。

 西村さんと浜岡さん夫妻は「軌道に乗れば、買い物だけでなく新鮮な魚料理を食べてもらえる店にしたい」と話している。営業時間は午前10時~午後3時(水、木曜休み)。(植村慎一郎)

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