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2022.07.20 08:37

高知県が〝空き家何でも相談〟 無料窓口設置、専門家へ取り次ぎ

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 高知県は19日、空き家に関する相談にワンストップで対応する無料相談窓口を設置した。改修や売買、相続や登記などに関する困りごとを電話とメールで受け付け、必要に応じて専門団体に取り次ぐ。県内の空き家率(2018年)は全国トップの12・8%で、毎年約2千戸ずつ増えており、「将来を考えて相談したい人も対象。ささいなことでも気軽に連絡を」としている。

 総務省の調査によると、県内の空き家は1998年の約2万5千戸から2018年には約5万戸と倍増。空き家を放置すると、地震などで倒壊する恐れや、動物のすみかになって環境に悪影響を与える場合がある。

 県内では放置されるケースが多く、希望する空き家に巡り合えず移住を諦めたケースも年間200件以上あるといい「高知は空き家は多いが、(活用できる)空き家がない状態」(県住宅課)という。

 県は22年度に、空き家再生の補助金を拡充して対応を強化。さらに、いずれ空き家になりそうな〝予備軍〟への早めのアプローチが必要だとして、官民で対応する窓口を設置した。

 業務は県中小建築業協会(100社加盟)に委託。県が作成した対応マニュアルに基づき相談者に応対し、相続関係なら司法書士、売買なら宅地建物取引士へと専門職につなぐ。

 県はさらに、家族が持ち家の将来像を事前に話し合うためのフローチャートや活用例を掲載したリーフレットを5千部作成。市町村を通して希望者に配る予定で「空き家が使える状態なら流通する流れをつくりたい」としている。

 窓口の受付時間は月―金曜日の午前10時~午後5時。窓口の電話は088・803・6511、メールはakiya@aioros.ocn.ne.jpへ。(山崎彩加)

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