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2022.06.30 08:37

高知県でワーケーションを 誘致へモニターツアー 2泊3日でテレワークを体験

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モニターツアーでワーケーションを体験するツアー参加者(日高村下分)

モニターツアーでワーケーションを体験するツアー参加者(日高村下分)

 都市部の人材が観光地などに滞在して働く「ワーケーション」を誘致しようと、高知県がIT企業の社員らを対象にモニターツアーを開いている。参加者は2泊3日でテレワークを体験し、改善点などを県にフィードバック。企業視察や住民との交流を通じて地域課題を探っている。

 ワーケーションはワーク(仕事)とバケーション(休暇)を合わせた造語。新型コロナ下で広がった自宅でのテレワークとともに、遠隔地に滞在して働く形式も普及しており、県は課題解決型のビジネス創出や観光振興を狙って対応を進めている。

 県は6月15日~7月15日に6種10コースのツアーを用意。企業視察を多くした研修型や観光重視型、アスリート向けメニューなどをそろえて、関東と関西のIT企業社員ら48人を、交通費と宿泊費を負担して招く。予算額は約840万円。

 第1弾のツアーには東京、神奈川、大阪の企業から社員各1人が参加した。高知市のシェアオフィスやカフェでテレワークを体験し、高岡郡日高村でトマトの園芸ハウスや茶園を見学して生産者と意見交換。「経理をデジタル化したいが分からない」という声に、「それなら手伝えるかも」と応じていた。

 参加した兵庫県宝塚市の篠原徳旭(のりあき)さん(44)は「日常業務に追われるのは農業もITも同じだと思った」。ただ「シェアオフィスが午後4時に閉まる。これじゃ仕事にならない」と課題も指摘した。

 県は参加者にアンケートを行い、満足度や改善点、自己負担なら費用をいくらまで出せるかといった声を分析して、よりよいワーケーションの受け皿を目指す。(加藤風花)

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