2022.06.29 08:35
山里にシソの香り 本山町汗見川で収穫
赤紫色の葉が鮮やかなシソ畑(本山町屋所)
シソは昔から家の庭先などで育てられていたといい、約30年前に地元女性らでつくる生活改善グループが本格的に栽培し始めた。現在は、集落活動センターがエキスを煮出し、同町の食品会社「さめうらフーズ」に卸している。同センターでもシソ茶やつくだ煮を製造している。
同地区のシソは、葉の表が緑、裏が赤紫色で「裏赤シソ」「片面シソ」などと呼ばれる品種。一般的な赤シソより香りが良く、加工にも向いているという。同センターによると、現在は20戸ほどが栽培し、今年は昨年とほぼ同量の2トンの収穫を予定している。
同センター事業推進員の野尻萌生(めぐみ)さん(35)は「シソを使ったジュースやお茶は暑い夏にぴったりの味。これからも少しずつ生産を増やして、高知の名産にしていきたい」と話している。収穫は8月下旬まで続く。(谷沢丈流)